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コモンモードノイズ対策

manley numu

新年のご挨拶の折に、ノイズ対策についてニュースコーナーで紹介すると謳ったものの、早くも1ヶ月経ってしまった。詳しく紹介したいところだが、当面時間取れそうもないので簡単に紹介します。

 

noise
noise

20k辺り横一直線にノイズが表れてるのが確認できる(LR)。これが悩みのノイズだ(恐らくコモンモードノイズ)。数年前に録音した酷い状態の波形をチョイスした。かなり濃く表れてるが音には一切現れない。しかし精神衛生上よくないので、いろいろ対策を講じたところ、Isotekのクリーン電源をプリアンプに使用したところノイズ波形が軽減された。

 

nova one
nova one

しばらくIsoteckを使っていたが、ある時115Vの昇圧トランスを試す機会があり、プリアンプで使用したところ(Isotek外す)コモンモードノイズ波形がほぼほぼ消えたのだ!

 

115V昇圧トランス
115V昇圧トランス

複数導入し115V対応機器に使用し始めるが、同一壁コンに2つ以上トランスを接続すると強烈なハムノイズが発生することが判明。115V仕様機器を選定しつつ電源タップ介しながら接続を工夫することでハムノイズを回避。そしてコモンモードノイズ波形も消えた!しかしフォノイコライザーとプリアンプの組み合わせによってコモンモードノイズが表れる事象を発見。

ずばりModel 1.4Fidelix フォノイコの組み合わせだ。ViolectricPPA V600IFI AudioIphono 3では薄くノイズが表れる程度。プリアンプがBenchmarkのHPA4の場合ノイズはほぼ現れない。ん-、Model 1.4に何か原因があるかもしれないが、私にはわかりません。お手上げです(汗)。

Model 1.4Fidelixの組み合わせを除外すればいいだけと割り切っておりましたが、ひょんなきっかけで(ひょんって何(笑))久しぶりにアウトボードを使うに至る。

 

NU MU
NU MU

ManleyNUMUという製品をプリアンプからAMARIに送る段で使用し、ノイズ除去の段階で波形を確認したところ、いつもよりバックグラウンドのノイズが薄いのである!SNが上がってるともいう。試しにModel 1.4Fidelixの音をNUMU介して録音!

見事にコモンモードノイズが消えたのだ!以前レコードをデジタル化する段階でEQ調整やアウトボード使用に懐疑的だったが、最近色々と検証を重ねた結果、軽く調整する程度ならむしろ良い結果につながることが判明。あくまでも軽く調整するが前提だが、NUMUは某設定固定で通すだけでよい感じになるから重宝する。特にダンスミュージックはNUMUを必ず通すようにしてる。

NUMUの効果を反映させたくない場合はバイパススイッチを押すか、NUMUの電源を切ればよい。NUMU電源オフ状態でも音質劣化することなくAMARIに送ることができる。オフ状態でもコモンモードノイズは消えてるので驚きだ。訂正:オフ状態の時はコモンモードノイズは消えなかった。

115V昇圧トランスとアウトボードNUMUのおかげでコモンモードノイズが軽減し、仕上がる音源クオリティも大きくアップした。理詰めで追い込むのも一つの手段だが、ひょんなきっかけや偶然で解決することだってある。ということで簡単にまとめました。

さて業務に戻ります^^