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115V昇圧トランスと電源タップ、及びルーティング

MQP-2-SIG-Mk2

久しぶりのニュースコーナー更新です。ブログで近況報告してますが、現状も多忙極めており業務の合間をぬってデモ機試聴や、本件ルーティングのベストたるやを探っておりました。ようやくベストを導き出したので簡単に紹介したいと思います。

115V昇圧トランス導入経緯。レコードをデジタル化する際、録音ファイルを某ノイズ除去ソフトで確認するのだが、聴こえない類のコモンノイズが波形に乗っかってることを数年前に発見。録音する時間帯でノイズが薄くなったり濃くなったり。どれだけ音量上げてもヘッドフォンで確認しても音声に表れないが、波形にそのようなノイズが乗っかってるのは精神衛生上好ましくない。そこで色々なノイズ対策を試みたところ、ISOTEKEVO 3 NOVA ONEからプリアンプの電源を取ることで軽減できた。これで電源対策はばっちりだと思っていた。そんな折に某音響機器代理店様より、オーディオ機器の試聴依頼があり、その際115V昇圧トランスでドライブすることを勧められ、試聴機と共に115V昇圧トランスもお借りした。

で、当方所有の115V対応製品をいくつか試したところ録音ファイルからノイズ波形が消えたのである。時間帯によって薄く現れたりするが、間違いなくノイズが軽減が確認できた。この昇圧トランスは音響と電気のスペシャリストが開発に関わってるということで、信頼のおける品であり音質向上も確認できた。ノイズ軽減に加え音質アップとなれば導入に迷いはない!そんな経緯で導入することになった。

115V昇圧トランス
115V昇圧トランス

1台2個口で510VAの容量。直接2台の機器を接続するのもよし、タップを接続し複数の機器を接続するもよし、実質1台で510W容量なので前段機であれば数台接続しても全く問題ない。こうなるとアクティブスピーカーADAM / S5Vにも使ってみたくなるのが人情。で、合計3台導入となりました。この昇圧トランスは高級オーディオとは違い、比較的入手しやすい価格帯なので、モニター環境のさらなる充実を考えれば2台追加導入に迷いはない。しかしここで大きな落とし穴が、、、。

この段階で当ラボオーディオ専用壁コンセントは1つ(2個口)。2つのアコリバタップを壁コンに接続し、100V機器をタップに接続、昇圧トランス3台もタップに接続、トランス1台に対しスピーカー1台接続、残り1台に本来ならAD/DA DACのAMARIを接続したいが、専用電源BOXが100V仕様なのでプリアンプとフォノイコを接続。この状態で音出しするとハムノイズが出てしまう。およよ、これはいかんと焦りつつ色々な接続を試みるもどうしたってハムが出てしまう。試しにスピーカーのトランス2台を別コンセント(ブレーカーを共有しない)に接続したところハムが消えた!いろいろ試す中で出た結論は、1つのブレーカーから供給される電源上に、115V昇圧トランス2個以上接続すると我が家ではハムが出てしまうということだ。ということで、予備のAUDIO REPLAS壁コンセットを設置した。

AUDIO REPLAS壁コン
AUDIO REPLAS壁コン

これでハムは消え昇圧トランスの恩恵を享受できるようになったが、いろいろルーティングを試す中でタップの重要性を再認識するに至った。複雑な説明は苦手なのでここでは割愛するが、どうしてももう一台優れた電源タップが必要になった。なぜなら、AMARI特別電源BOXのニュータイプ開発の情報が入ってきたからである。リリース前なので詳細は控えるが、115Vでドライブできる仕様の物だ。これを使う前提となると2個口以上のタップがどうしても必要になる。
audio replas & amari 115v power box
audio replas & amari 115v power box

ということで、プロトタイプのAMARI特別電源BOX 115V仕様をお借りし、別の某ショップ様よりAUDIO REPLASのタップ2台をお借りしました。ここからベストルーティングを探る旅となった。録音ファイル波形確認とリアルタイムリスニングでベストルーティングを導き出さなければならないので、それなりの労力と時間を要したが、前述の通り色々試してたおかげで、ほぼイメージ通りの接続で良い結果が導き出せた。
20221020_採用ルーティング
20221020_採用ルーティング

今日は時間が無いので、次回へ続くとしたかったのだが、とりあえずわかりやすいルーティングの図をアップします。簡単な解説は追記する予定です。本日は一旦終了^^

20221106:追記

さて、前回投稿から既に2週間余り経過。その間何かを探っていたわけではなく、日々業務に追われておりました。上記画像のルーティングはほぼ変更なく、電源ケーブルのみTIGLON TPL-2000Aを3セット導入し(デモ試聴後)、AD/DAコンバータAMARIとプリアンプHAP4と電源タップ(Audio Replas MQP-2SIG-Mk2)から壁コンに使用することで、理想の音が得られた。

TIGLON TPL-2000A
TIGLON TPL-2000A
MQP-2SIG-Mk2
MQP-2SIG-Mk2

同一ブレーカー電源系統に2つのトランスを接続すると、フォノ関連にハムが発生することが発覚し(当ラボ環境下)、壁コンを録音関連とモニター関連で分けて使用するに至った件は先述の通りだが、もう一つ当ラボ環境下で問題が起きたことがある。PCとマスタークロックも115V対応なので、トランスの恩恵を享受させようとトランスからタップに分散し、AMARIHPA4とタップを共有したところ、コモンノイズが録音波形に乗る事態が起きた。トランス介さない100V系統のタップに差し替えたところ事態は解消したので、PCとマスタークロックは無理に115V環境で使用する必要はないという結論に至った。電源環境を整えることは難しく繊細であるが、できる範囲で追い込むことでより良い音質が得られるということがわかった。やはりオーディオは電源が大事。

115Vトランスを使用することでコモンノイズが軽減されたことは目からうろこだったが、録音音源やモニターサウンドの質が更に向上したことが何よりの収穫だ。制作意欲がわくだけでなく通常リスニングも前向きになる。トランス導入で音楽が楽しく聴けるようになったことも大きい。そしてAudio ReplasのMQP-2SIG-Mk2やTIGLONのTPL-2000A導入に伴い音質向上に一役も二役も買ったことも付け加えておこう。

Audio Replas : MQP-2SIG-Mk2とTIGLON : TPL-2000Aは時間出来次第レビュー予定。

20221107:追記
過去の記事でこんなこと書いておりました(笑)。特に下の方の内容は赤面です。まだまだ詰めが甘かったようです。