Nu Muの本来の機能はリミッターとコンプレッサーだが、当ラボではLimit/Comp機能は使用せず、リスニングや録音時のLRバランス調整時に使用。Nu Mu通すことでコモンモードノイズ(波形上の現れるノイズ)が無くなることは副産物で大変重宝したが、WesAudio ngTubeEq導入に伴いディスコンとした。
以前はプリアンプの必要性に懐疑的だったが、現在はプリアンプ必須のスタンスでデジタル化業務に使用している。本格的なピュアオーディオ環境を構築してた頃使用していたOctave HP 700だが、レコードもCDもHP 700を通すことで、現代の真空管ならではの熱のこもった高解像度サウンドを楽しむことができた。一度手放したが2021年2月に再導入。しかし、録音業務で使用する場合、最終的な音質調整の段階で(マスタリング)HP 700の熱量が邪魔になる時がある。リスニング時の熱い音は大歓迎だが、録音となると時にその熱量が音質調整の妨げになることがある。録音に特化つまりレコードのデジタル化には、この手のハイエンドプリアンプは向いてないと個人的に思うのだ、、、。しかし、リアルタイムリスニングの満足度は非常に高い。大音量で聴いてるにもかかわらず、更に音量上げたくなるのだ。うるさくなるのではなく、音が濃くなるのである。
van den Hul The Crimsonを初めて聴いた時の衝撃は忘れない。針溝の奥底を削ぎ落すかの如く切れ味鋭い刃物のようなカートリッジ、高出力、高解像度の凄まじい音!というのがファーストインプレッションである。一聴して高音質と感じたが、レコードのデジタル化には向いてない。派手過ぎである。レコードのリアルタイムリスニング向きであるが、その日の気分によってごく稀にチョイスするカートリッジの一つとして捉えるのがベター。良い言い方すれば元気が出るカートリッジ、悪い言い方をすればやかましいカートリッジ。そしてすぐに飽きてしまう(個人的見解)。できればもう少し抑え気味の音が好ましい。ちなみに交換針の費用は格安だが、針の劣化も顕著だった。使う頻度は少なかったが、針先の劣化と共にサチる(ヴォーカルのサ行が強調される)頻度が増えてきた。