マスタークロック
Antelope Audio : 10MX
デジタルオーディオに欠かせない機器の一つとなったマスタークロックジェネレーター。現在多種多様の製品が存在するが、その中でもAntelope Audio製品は一目置かれる存在であり、同メーカー最高グレード10MXはスタジオ導入実績も多く大変優れた製品であることは実証済み。当ラボではリリース間もない段階で導入し2021年末まで運用。ジッターレスの揺らぎ無き音楽ソースを享受。録音およびモニタリングに欠かせない機器であり、名実ともに世界で活躍する機器であることは間違いないが、MUTEC - REF10 SE120の出現により10MXはディスコンとした。
レコードプレーヤー
Technics : SL-1200GAE
当ラボではダイレクトドライブの名機SL-1200のハイエンドモデル版SL-1200GAEを採用。回転ムラがないコギングレスのダイレクトドライブは、レコードの情報を正確にカートリッジに伝えます。
安定感抜群のダイレクトドライブ、精度と強度が格段に向上したトーンアーム、電源ケーブルとインターコネクトケーブルは交換可能となって大きく生まれ変わったSL-1200GAEは高音質再生を可能にします。
DJ用のデジタルデータ作成において回転ムラはあってはならないこと。高品質なベルトドライブレコードプレーヤーであっても回転ムラは避けられません。SL-1200GAE選択は必要必然です。
2024年6月30日同メーカーSL-1000R導入に伴いディスコンとしました。
プリアンプ
Octave : HP 700
以前はプリアンプの必要性に懐疑的だったが、現在はプリアンプ必須のスタンスでデジタル化業務に使用している。本格的なピュアオーディオ環境を構築してた頃使用していたOctave HP 700だが、レコードもCDもHP 700を通すことで、現代の真空管ならではの熱のこもった高解像度サウンドを楽しむことができた。一度手放したが2021年2月に再導入。しかし、録音業務で使用する場合、最終的な音質調整の段階で(マスタリング)HP 700の熱量が邪魔になる時がある。リスニング時の熱い音は大歓迎だが、録音となると時にその熱量が音質調整の妨げになることがある。録音に特化つまりレコードのデジタル化には、この手のハイエンドプリアンプは向いてないと個人的に思うのだ、、、。しかし、リアルタイムリスニングの満足度は非常に高い。大音量で聴いてるにもかかわらず、更に音量上げたくなるのだ。うるさくなるのではなく、音が濃くなるのである。これがハイエンドのマジックか?レコードのデジタル化にマジックは不要との判断に至り運用断念。セカンドBUyであったが、手放す際わずかな実入りがあったのは幸いだった。それだけ人気が高い製品ということである。
光カートリッジ
DS-Audio :
DS 002
導入当初は衝撃的な音に魅力を感じたが、癖のある高域とヒスノイズに近い僅かなノイズが気になり使う頻度は少なくなった。初期モデルなので現在はある程度進化してると推察するが、光ではなく従来型MCカートリッジの音が好みなので、再導入の余地はない。好みが分かれるところだが、ハイ上がりで元気が良い音が好きな方にはお勧めである。ちなみに、Soulnote E2使用なので、同メーカー光カートリッジ専用最新フォノイコライザーからどのような音が出るか興味はある。もしかすると現在のモデルが成熟機なのかもしれない。にわかに興味が湧いている^^
MCカートリッジ
DENON :
DL-103R
DENONといえばDL-103が定番中の定番です。過去に何度か使ったことがありますが、中低域が充実しておりMCカートリッジの繊細さを持ちながら低域の質感も良い優れたカートリッジという印象でした。ただ、当ラボで使用するにはもう少し高域の抜けの良さや繊細さが欲しいところだったのでDL-103Rを採用。DL-103の音に近い感じがありますが、全体的な落ち着きや高域の繊細さ、クリーアーさはDL-103を凌ぐものがあり採用とした。リードワイヤーにアクロリンクのロジウムタイプを採用することで、よりクリアーなサウンドを聴かせてくれた。価格も比較的リーズナブルで耐久性もあることからシンプルコースやソノシート、アセテート盤などで使用していたが、レコードの中心に向かうにつれ音割れが頻発するようになる。インサイドフォースの調整不足も疑ったが、最終的に個体差という結論に至った。現在使用を控えている。
MCカートリッジ
van den Hul :
The Crimson
van den Hul The Crimsonを初めて聴いた時の衝撃は忘れない。針溝の奥底を削ぎ落すかの如く切れ味鋭い刃物のようなカートリッジ、高出力、高解像度の凄まじい音!というのがファーストインプレッションである。一聴して高音質と感じたが、レコードのデジタル化には向いてない。派手過ぎである。レコードのリアルタイムリスニング向きであるが、その日の気分によってごく稀にチョイスするカートリッジの一つとして捉えるのがベター。良い言い方すれば元気が出るカートリッジ、悪い言い方をすればやかましいカートリッジ。そしてすぐに飽きてしまう(個人的見解)。できればもう少し抑え気味の音が好ましい。ちなみに交換針の費用は格安だが、針の劣化も顕著だった。使う頻度は少なかったが、針先の劣化と共にサチる(ヴォーカルのサ行が強調される)頻度が増えてきた。リスニングに特化して所有してたが、いつの間にか使わなくなりディスコンとなった。色々な意味で衝撃のMCカートリッジだった。
フォノイコライザー
SOULNOTE : E-2
当ラボではもともとPASS:XP-25、Burmester:Burmester 100、Phsemation:EA-1000、NAGRA:VPS、CHORD:SYMPHONIC、Ayre:P-5xe、YBA:PH150、SOULNOTE:E-2を自宅試聴試した結果、最終的にSOULNOTE:E-2を導入。しかし、コンパクトかつハイコストパフォーマンスモデルと比較後、E2に優位性を感じなくなりディスコンとした。
DJ ミキサー
Pioneer DJ : DJM-900NXS2
当ラボではアナログミキサーMODEL 1.4以外にデジタルミキサーDJM-900NXS2を使用していたが、同メーカーDJM-V10のデモ試聴の結果、大きな音質差に運用断念。コロナ禍でイベントが無くなり、現場で使用する機会が無くなったことも断念の理由であるが、プリアンプBenchmark HPA4の導入も理由の一つ。端的に出番が少なくなりディスコンとした。
DJM-900NXS2は世界の定番機と言っても過言ではないが、DJM-V10の出現によってその座を奪われかねない。しかしDJM-V10は高価でチャンネル数が多いのが難点。MODEL 1→MODEL 1.4同様にDJM-V10→DJM-V6またはDJM-V8とか?リリースされれば間違いなく世界定番となると予測。コロナ明けのタイミングでリリースってどうですか?メーカーさん^^。DJM-V6リリースされれば即導入かな。
DJ ミキサー
Master Sounds : Radius 2
MODEL 1と同系の音質のためディスコン。
DJ ミキサー
PLAYdifferently : MODEL 1.4
プリアンプBenchmark La4およびSSL Fusion導入に伴いディスコンDJミキサーの中で頭一つ、いや、三つほど抜けるほどの高音質。スカルプEQやフィルター、音圧UPに重宝するoverdriveつまみなど、積極的な音作りができる生粋のアナログミキサー。しかしBenchmark La4との音質比較では、La4に優位性を感じたため手放すことになる。コモンモードノイズの発生や設置場所に困る等もディスコンの理由である。
モニタースピーカー
ADAM : S4X-V
当ラボではスタジオユースのミッドフィールドモニターADAM : S4X-VとDJ及びフロアユースに対応すべくサブウーハーADAM : SUB 12を採用したが、メインモニターADAM S5V導入のためS4X-Vはディスコンとした。
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