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フォノイコライザー比較試聴

daw上で比較

フォノイコライザー3つと、それに関連する機器のルーティングによる音質の違い!今回は少し長めですが、早速本題に行ってみよう。

A:FIDELIX / LEGGIERO + FIDELIX / LIRICO→Model 1.4 → AMARI → PC録音デジタル化
B:iFi audio / iphono 3 → Model 1.4 → AMARI → PC録音デジタル化
C:Violectric / PPA V600 + FIDELIX / LIRICO → Model 1.4 → AMARI → PC録音デジタル化
D:Violectric / PPA V600 + FIDELIX / LIRICO → AMARI → PC録音デジタル化

system
system

各ルーティング他
AFIDELIXフォノイコライザーとヘッドアンプ当ラボ定番の組み合わせ。LEGGIERO単体ではなくLIRICOヘッドアンプを組み合わせることで、最高のパフォーマンスを発揮してくれる。この音が当ラボの基準といっても過言ではない。どのMCカートリッジを使っても期待以上の音を出してくれる。ヘッドアンプを使用するのでFIDELIX / LEGGIEROはMMモード。Model 1.4で音量と左右バランス調整後AMARIに送る。FIDELIXフォノイコライザーは、ゲインとLR調整機能が無いので、プリアンプ設置は必須。

Biphono 3は3段階のゲイン調整やMCカートリッジの細かな入力インピーダンス調整ができる。十分なゲインが確保できるので、ヘッドアンプや昇圧トランスは不要とし、Model 1.4介しAMARIに送る。iphono 3iPower Eliteとセットで使用する前提と考えたほうがいい。この大きさから想像できないほど鮮烈な音が出る。A同様細かなゲイン設定とLRバランスはModel 1.4で行う。

CPPA V600は6段階のゲイン調整とLRバランスの微調整ができる。出力の小さいMCカートリッジの場合ゲイン不足となるので、当ラボではLIRICOヘッドアンプと組み合わせて使用。この組み合わせもA同様当ラボ定番だ。大まかなゲインとLRバランス調整はPPA V600で行い、Model 1.4で音量調整後AMARIに送る。

D:フォノイコライザーとヘッドアンプの組み合わせはCと同じで、プリアンプModel 1.4介さずにAMARIに送る。6段階のゲイン調整は1段6dbなので大まかなゲイン調整となるが、±6であれば録音レベル調整に大きな支障はない。ただしレコードのカッティングレベルによっては、1段6dbの中間あるいは微調整したい場合があるが、プリアンプを省き音質に優位性があれば割り切って、±6の範囲で大きめで録るか小さめで録るかの2択で十分である。LR調整はPPA V600で行うので不都合は全くない。

Earth & Kleos
Earth & Kleos

今回比較するにあたり使用するMCカートリッジはLyra / Kleos、試聴曲はEarth, Wind & Fire 1981作品Raise!収録のLet’s Grooveである。
録音レベルは微調整ができないDのゲイン設定に合わせることにする。A~CまではModel 1.4Dのゲインに合わせることができるからである。
PPA V600
PPA V600

ちなみにPPA V600のゲインは(左のつまみ)48で、録音レベルは最大-6dbほどでだったので適正である。録音ファイルA~DをDAW上に頭をそろえて並べ、ミュートとソロボタンでリアルタイム比較。
daw上で比較
daw上で比較

結果
A:いつもの聴き慣れた最高音質である。LEGGIEROの基本性能を最大限活かすLIRICOが秀逸。ハムノイズは皆無、ノイズフロアが低く文句なしの解像度と音域バランス、広がり共にパーフェクト!過去様々なフォノイコライザーを使用してきたが、FIDELIXのLEGGIERO + LIRICOが最も使い勝手がよく、私好みの音を出してくれる。100万前後のハイエンドフォノイコライザーを凌駕するほどのハイコストパフォーマンス。この音を基準に以下B~Dを比較する。

BFIDELIXコンビとはまた違った音質だが、iphono 3も実に素晴らしい!まず低域の量感が明らかに増えた。高域はにわかにFIDELIXより控え目だが十分な解像度である。低域のメリハリが程よいので、全体的な音の広がりの中で前後左右の奥行きが立体である。ヴォーカルよりも演奏のメリハリが前に出るイメージで、ダンスミュージック向けであると感じる。あくまでもFIDELIXと比較した結果を述べてるが、オールジャンルで使えFIDELIXと何ら遜色なく使用できる素晴らしい製品。AudiotechnicaAT-ART9XAは出力電圧がかなり低いので、ヘッドアンプやトランス必須と思うが、iphono 3のハイゲイン設定であれば、十分ゲインが確保できるので、AT-ART9XAとiphono 3のコンビ確立としても良いだろう。My sonic,Lyra,sumikoのMCカートリッジとの相性も良く使用頻度は間違いなく増える。

CPPA V600LEGGIEROのコンビは私好みである。これはLEGGIERO + LIRICOの鉄板コンビを揺るがすほどである。ただ、使用するMCカートリッジはLyra製品とAT-ART9XA限定となる。この二つを使うことで最高のパフォーマンスを発揮してくれる。解像度はFIDELIXコンビと同等か、レコードによっては上回る場合がある。低域はFidelixiphono 3の中間ぐらいだろうか。個人的にはベストな帯域バランスだと思う。そして何よりも私好みなのは左右の広がりである。広がりの度が過ぎると中抜けとなるが、絶妙のバランスで目の前の音像が広がる。マスターサウンドのLet’s Grooveは元々壮大だが、PPA V600LEGGIEROコンビで聴くとより壮大な広がりを見せる。いわゆるスピーカーの外側から音が聴こえる錯覚に陥るほどである^^。帯域バランスの良さに伴う立体的な音像かつ壮大な広がりにため息、、、である。

DPPA V600LEGGIEROのコンビだが、プリアンプModel 1.4を介さないとどうなるか?音の傾向としてはCと同様だが、にわかに音像がワイドになった。しかし、中抜けとは言わないまでもセンターの音の厚みが少し薄くなったように感じる。Model 1.4を使うことでセンターに音の厚みが加わるのだろう。より濃密に聴きたいのならC、よりワイドに聴きたいのならD、といったところでしょうか。デジタル化やリスニングについても、ジャンルによってCDを使い分けたい。

総括
結果で色々述べてるので総括することもないが、いずれのパターンも基本性能は文句のつけようがない。今まで通りその日の気分やジャンルによって使い分けることは変わりないが、改めてViolectric PPA V600Fidelix LIRICOコンビのすばらしさを再認識した。PPA V600はカバーを外さないと細かな設定ができないが、LIRICOを使用することでMM固定で不便はない。LyraAT-ART9XA高音質コースDJコース高音質特別コース限定使用となるが、リスニングやレコード比較時はPPA V600LEGGIEROコンビを積極的に使っていきたい。

おまけ
Violectric PPA V790がいよいよリリースです!LRバランスつまみが廃止されたのは残念だが、フロントパネルですべて設定できるのはありがたい。音質も当然ブラッシュアップされてると思うので期待は大きい。デモ試聴は来月中旬以降になるがとても楽しみである。

violectric_ppav790_front
violectric_ppav790_front

violectric_ppav790_back
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