さて、このページも久しぶりの更新です。日々の業務最優先としておりますが、ニュースコーナー掲載予定案件もたまってきてますので、順次公開して参ります。まとまった時間が取り辛い状況なので、シンプルかつ短めの内容となりますが、興味ある方は是非ご覧ください。
当ラボブログにも何度か登場しておりますが、Etnaでレコードを聴くのみで、録音や他の針と比較したことがなかった。ここへ来てディスコイベント開催に伴い、12インチシングルの録音に着手する際、お気に入りかつコンディションの良い盤限定でEtnaを使ってみた。
当ラボでのEtnaの立ち位置、運用頻度は明確にしておりませんが、汎用性は極めて低くなります。針へのダメージを極力抑えた使用法に限定しているため、新品や状態の良い盤に対してのみ使用しております。
画像はイベント用に準備したレコードのほんの一部です。状態の良い盤からアトランダムにチョイスしたので、Discoという括り以外統一性はない。これらの12インチやダンス系の録音は、LyraのDelosやSumikoのStarlingを使うことが多い。LyraのKleosやMy Sonic LabのEminent GLは特にお気に入り曲の録音に使っている。
今回Etnaのレビューということで、カートリッジの比較相手は同メーカーのDelosとした。ダンス系レコード録音において当ラボで最も使用頻度が高いのがDelosなのだが、中低域の厚みと高域の煌びやかさ、そして少々荒っぽい?荒れ具合が良いのである。端的に言えば派手!なのである。箱鳴りも良いのでダンス系となるとついつい使ってしまうのがDelosである。そんな汎用度の高いDelosで録音した音源ファイルと、Etnaで録音した音源ファイルを比較してみた。
Delosファイルの音はなじみある元気の良い音!全体的に押出が強く高域から低域まで音がよく出てる!ダンスミュージックはこうでなくっちゃ!とついついつぶやいてしまうほど軽快に鳴ってくれる。続いてEtnaファイルを聴いてみた。ちなみに比較方法はDAWソフト上に各ファイルを並べ、頭をそろえ再生時にミュートとソロを切り替えながら比較する。
で、Etnaファイルの音だ。比較することでわかることがある。Etnaの音はDelosと比べて大人しく感じる。全体の押出の強さはLyraの傾向として踏襲されてるが、音がまとまってて一瞬つまらなく感じてしまうが、これはDelosと比較しての話。比較しなければ品の良いきれいな音に聴こえる。
聴き進めていくうちにEtnaの良さが際立ってきたように思う。それは音量を上げた時に顕著に表れた。大音量で聴くDelosはうるさく感じてしまうことがあるが、Etnaはうるさくないのである(笑)(この笑はうれしさを表すニヤケ笑い)。どこまでも音量を上げたくなるような衝動に駆られるEtna、、、しかも音の粒立ちとエッジの効いたアタック感が明瞭で、気持ちよく聴けてしまう!Delosが気持ち悪いのではなく、Etnaと同列で比較するとEtnaの良いところが際立つという意味だ。Delosの荒々しさが良い意味でダンスミュージックの躍動に一役買っているが、Etnaは全体の押出感に加え、エッジの際立ち、つまり際立ったリズムの粒が耳と脳と身体に一種の清涼剤的な爽やかさを与えてくれる。こんな音を大音量で浴びながら踊ったらさぞ気持ち良いだろうなと。80年代の泥臭く荒々しい音のフロアも私は好きだが、Etnaの爽やかな音で楽しむフロアも現代的でよいのでは?と、、、なんだかそわそわしてきた(笑)。Delosの音も間違いなくフロアでは気持ちよいのだが、Etnaはさらに上を行くということです。とてもハイレベルな比較であることは間違いない。
以前からフロアでハイレゾ音源を使用することを推しているが、コロナ禍ですべてが吹っ飛んだ感があった。前回のイベントからちょうど2年経っており、使用機材もあの頃より間違いなく進化している。今回DelosとEtnaで録音した音源を聴いたが、以前より間違いなく音質の底上げはなされてると感じた。今後もハイレゾ音源のフロア使用を推していくつもりだが、新たな試みとしてHi-Res Disco (ハイレゾディスコ)なんてイベントも面白いかもしれないですね。ハイレゾ音源で踊るディスコイベント。個人的にはそそられます(笑)。使用する音源は全てレコードからのハイレゾ音源!高音質ディスコを体感してみませんか?ってなキャッチコピーも面白いですね。いつか実現できたらいいなー。Etnaの試聴からHi-Res Discoの妄想にそわそわしたひとときでした^^。