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Rick Astley 1987年12インチシングルEurope盤とUS盤とUK盤比較

AR-ART20

本日は短めに。

前回このコーナーでRick Astleyの最新リマスター音源を色々比較したが、その中で12インチシングルNever Gonna Give You UpのUS盤とUK盤を比較し、US盤が圧倒的に音質が良いという結果に落ち着いた。何となく本国UK盤が良いであろう予測に反し、US盤が思いがけず良かったことに驚いたが、今回もRick Astleyの作品を比較してみた。というのも前回の比較試聴後Rick Astleyの他の12インチシングルも気になりDiscogsを漁り、おいしそうな12インチプロモ盤を見つけUK盤とUS盤を購入してしまったのだ(汗)。せっかくなので正規リリースヨーロッパ盤と比較試聴してみた。

AR-ART20
AR-ART20

比較用に使用した針は最近お気に入りのAT-ART20で、フォノイコライザーはViolectricのPPA V600でヘッドアンプはFidelixのLiricoを使用した。
Whenever You Need Somebody-Europe盤
Whenever You Need Somebody-Europe盤

まず基本となるヨーロッパ盤を聴いた。
正規ヨーロッパ盤ということで、カッティングレベルは申し分ない。AT-ART20は出力電圧が高く鉄芯型針ということもあり、各帯域の押出が強めで解像度高くエッジの効いた素晴らしいサウンドが楽しめる。やはりディスコ向けの12インチシングルは侮れない。大音量再生を前提としてるので(ディスコ、クラブ等で使用)、中低域の厚みが半端ない!この1枚を聴けば他を聴く必要が無いほど高音質と感じるのだが。。。。

Whenever You Need Somebody-プロモUS盤
Whenever You Need Somebody-プロモUS盤

続いてUSプロモ盤を聴いた。
針を置いた瞬間からなんだか空気感が違う!無音部ですでに解像度が高いと思うほど空間が澄み渡る感じ^^。ドラムのフィルインからリズムを刻むのだが、間違いなく解像度が高くとてもクリアーな音が目の前に展開する。ヨーロッパ盤より明らかに解像度が高く音の輪郭が明瞭。バスドラ、ベースと音が重なり展開するのだが、この時点で引き込まれる引き込まれる。ダンス系US盤は低域量感多めのイメージだが、ヨーロッパ盤と比べて低域は大差ない。しかし音の輪郭が明瞭なおかげでバスドラなどはタイトに感じる。高解像度も相俟って全体的にハイ上がりな印象を持った。しかしこれでもかというほどの明瞭な質感は好印象。デジタル化後のマスタリングで低域を少し持ち上げればパーフェクトなのでは?ということで、ヨーロッパ盤よりもUSプロモ盤が高音質と感じた。

Whenever You Need Somebody-プロモUK盤
Whenever You Need Somebody-プロモUK盤

続いてUKプロモ盤を聴いた。
ヨーロッパ盤とUSプロモ盤よりにわかにカッティングレベルが高い。レベル合わせて再度試聴開始!イントロからバスドラ、ベースに展開する間に悟った!UKプロモ盤が間違いなく音質が良い!USプロモ盤のハイ上がり高解像度が程よく抑えられ(ヨーロッパ盤よりも高解像度)、バスドラ等低域の量感は程よくアップしている。つまり丁度良いピラミッドバランスの音質である。良好なバランスのおかげか、左右の広がりもワイドに感じる!間違いなく私好みの音質だ(笑)。大音量再生前提とすればUSプロモ盤は耳や身体に少々ダメージがあるかも?ヨーロッパ盤は身体にダメージはないものの少々物足りないと感じるかも?このように思わせるほどUKプロモ盤の音質は素晴らしい。高解像度で音の輪郭が明瞭なだけでは高音質とは言えないと、、、、UKプロモ盤を聴いて改めて感じた。やはりトータルバランスが大事ですね^^

今回も各国盤比較試聴しましたが、どの国の盤が高音質か?聴かなきゃわからんという結果でした。メモメモ^^