レコード機材関連音質比較高音質関連

UKバンドNew Order レコードの比較

さて、前々回で取り上げる予定でしたが、思わぬトラブルで後回しとなりました。本日少し時間ができたので紹介します^^。
今回紹介するのはNew Orderの1988年のアルバムTechniqueで、UKオリジナル盤とUS盤を用意した。

Technique
Technique

1988年といえばハウスミュージックが世を席巻しており、ロックやソウルナンバーもハウスバージョンが用意される時代。ディスコやクラブ向けの12インチシングルには、必ずと言っていいほどハウスバージョンが収録されていたように思う。New Orderはもともとロックバンドだが、80年代の早い段階からダンスミュージックをリリースしており、12インチシングルには当時の優秀なリミキサーを起用してる。Arthur BakerShep Pettibone、そしてこのTechniqueからのファーストシングルFine Timeではハウスミュージックの代表サウンドJack Your Bodyの作者Steve “Silk” Hurleyをリミキサーに起用してる。
technique UK
technique UK

Lyra Etna
Lyra Etna

今回はレコードの状態が大変良いので、LyraのEtna λ(ラムダ)を使用した。Etnaの使用に限っては新品レコードか、状態の良いレコードでしか使わないことにしている。早速UK盤A面一曲目Fine Timeを聴いてみよう。12インチシングルはハウスアレンジでとてもかっこいいのだが、LPオリジナルもエレクトリックなダンスナンバーで、ハウスアレンジを想定した音作りとなっている。程よい低域の膨らんだキックとハウス的なアシッドラインとハンドクラップがアグレッシブだ。淡々とした感じはなく展開もあって楽しめる曲だ。音圧もあってLPとはいえ十分高音質だ。本国アーティストの本国UK盤だけあって最高に良い音してます^^
technique US
technique US

続いてUS盤を聴いてみた。ちなみにこちらは1988年DJしてる頃リアルタイムで購入したものだ。奇跡的に良いコンディションで保存されていた^^。A面1曲目Fine TimeだがもちろんUK盤と同じバージョンである。シンセベースから曲が始まりUK盤と印象は変わらないが、次のバスドラの連打で一気に雰囲気が変わる。低域がパワフル!UK盤と比べて違いは明らかだ。中低域が前面に出てきて高域がにわかに引っ込んだ感じだ。こもった感じはなく程よいピラミッドバランスで、音量を上げてパワフルに聴きたい衝動に駆られた。ガンガン音量上げるもEtnaのおかげが全然耳が痛くない(笑)。US盤いいね!ダンスミュージックにはこのくらいのパワーがいいんじゃない!ってな独り言をほざきながらUK盤に代えてみる。おやおや。明瞭度は明らかにUK盤の方が高い。角が立つというか、エッジが効いてる感じが高音質感を高めてる!比較してわかることだが、UK盤も十分低音が出ております!うーん、これは好みが分れるか?

個人的な意見ですが、ファーストインプレッションはUS盤の迫力に惹かれたが、じっくり聴くとUK盤のキレの良さとトータルバランスが気に入りました!よって私の推しはUKオリジナル盤ですが、もしかするとフロアで使う場合、US盤の方が箱鳴りは良いかもしれない。つまり、両方良いと思います^^

DJをやっていた1988年頃、DJ仲間とUK12インチとUS12インチどちらが音良いか、時々そんな話題で盛り上がりました。US盤は色々なヴァージョンが入っていてお得感がある反面音質がいまいち。UK盤はバージョン数こそ少ないが、片面丸ごと使っての1曲収録は魅力だ!などマニアックな話をしてたっけ^^。LPに限らず12インチシングルのUK,US,JPなどの比較も今後紹介していきます。