本日は、ACOUSTIC REVIVEのヘッドシェルRHS-1のデモ試聴結果を紹介しようと思う。時間が無いので簡単に^^。
100個限定のお品で、ネットの評判はとても良い。コチラの最後にデモ試聴の経緯を記載してるが、今回RHS-1とわたくしお気に入りのヘッドシェルGENESIS TYPE-P HEAD SHELLとリードワイヤーANALOG RELAX AR-LW-DGP1のコンビで比較してみた。(注:RHS-1はヘッドシェルとリードワイヤーのセット)。MCカートリッジはAudiotechnicaのAT-ART9XAを使用。フォノイコライザーはFidelixのLeggieroを使用し、昇圧トランスは導入済みのEARのMC4を使用した。
リアルタイムリスニングと録音ファイルで比較した。まずリアルタイムリスニングから行ってみよ!GENESIS TYPE-PとAT-ART9XAのコンビ(以下Aとする)。RHS-1とAT-ART9XAのコンビ(以下Bとする)。
試聴に使ったレコードは山下達郎さんの再発盤For YouからA面1曲目Sparkle
まずAで試聴した。イントロのギターから実にみずみずしいサウンドが展開し、その後ブラスの左右の広がりがときたらスピーカーの外まで広がるほどの壮大さで圧倒される!曲の素晴らしさと演奏力の高さ、レコーディング技術の高さが如実に表れてる!同アルバムのリマスターCDを所有してるが比べ物にならない。このレコードの音は圧巻である。そのように感じさせてくれたAは最強のコンビと言わざるを得ない。これを基準としBと比較するのが申し訳ないくらいである。Aはレコードの音を正確に味付けなくトランスペアレンシーに表現してくれる。というのが私の感想。
続いてBで試聴した。イントロギターの印象は変わらない。ブラスからの展開も実に壮大であり左右の広がりも申し分ないが、にわかにAよりも音の厚みを感じた。A同様レコードの音を正確に味付けなく表現するに加え、よりふくよかという印象を持った。これが木の響きなのか?
Aはエッジの効いたクリアーなトランスペアレントな印象だが、Bはにわかに音のエッジが丸みを帯びその分音の重なりが増し厚みとなってほんの少し音圧が上がったように感じた(決して音がにじんでるわけではないので誤解の無いように)。
続いて録音ファイルをDAW上に並べミュートソロの切り替えで比較した。ちなみに、ネット情報ではRHS-1を使うと音圧や音量が上がったという感想が多かったように思うが、私も同様にわかに音の厚みが増したように感じた。ファイルは同じレベルで録音しており、使う針も同じなので数値上のデシベルは理論上同じであるが、ヘッドシエルやリードワイヤーを変えることで、録音レベルに違いが出るか興味深いところだ。
早速比較してみたが、録音ファイルの音質の違いは、、、はっきり言おう!ほぼ感じ取れなかった(汗)。いずれ劣らぬ高音質ファイルで、どちらがどちらともブラインドテストではわからなかった。録音レベル(デシベル数値)の違いは、Bの方が-0.1db常に小さかった。。。。この点は謎であるが、聴感上の違いは感じ取れなかったので、録音ファイルの音質差は無しという結論で締めくくりたい。
やはり、リアルタイムリスニングで違いがでるのは、ヘッドシェルの構造や材質の違いが大きく関係してるようだ。オーディオラックや機器の振動を抑えるインシュレーターもリアルタイムリスニングの音質には大きく影響を及ぼすが、録音ファイルにはそれほど影響が無いのと同じ感覚だろうか。いや、ヘッドシェルやリードワイヤー、ひいてはトーンアームの材質については録音ファイル影響を及ぼす部分であることは間違いないが、今回のAとBはいずれも優れた製品であるが故に音質差が無かったのではなかろうか。リアルタイムリスニングの差も大きくないので、必然的に録音ファイルにも継承されたのだと思う。
最後に、AとBどちらが好みか?と訊かれれば、両方!って答えます^^。やはりACOUSTIC REVIVEは素晴らしいですね。私も多くの製品を使っているので、RHS-1も手に入れたいのが本音だが、、、、。
今回はこの辺で。