その他レコード高音質関連

レコード洗浄の重要性

レコード洗浄

レコードデジタルラボでは、レコード洗浄を重要視しております。自身の趣味としてレコードを聴く、お客様のレコードを録音する、いずれも洗浄済みレコードにしか針を落としません。こと後者のお客様のレコードをデジタル化する際、ご依頼時に各コースを選んでいただきますが、いずれのコースもレコード洗浄は基本サービスに含まれております。

なぜレコード洗浄にこだわるか?答えは複数ありますが、重要なことを2点あげるとすれば、デジタル化音源のクオリティアップと、レコード針の品質維持。これにつきます。レコードの汚れに伴いノイズが発生し、ノイズが多ければ多い程ノイズ除去に時間を要し、原音に影響及ぼす確率も高くなります。また、汚れているレコードの再生は、レコード針にも大きなダメージを与えます。これらマイナス点をプラスに換えるのがレコード洗浄というわけです^^。レコード洗浄無くして高品質デジタルデータ作成は成しえません!このテーマについては、当サイトで数回触れておりますが、つい最近の出来事で重要性を再認識した次第です。

当ラボ高音質コース(当ラボ一番人気)で使用するMCカートリッジの左右出力に差があることを発見。プリアンプやアウトボードで左右バランスは微調整できるものの、微調整範囲を超える状態となったため、メンテナンス行となりました。メーカーでテストしたところ左右差が僅かにあるとのこと。針交換や本体丸ごと交換を予測していたが、軽い調整で直るとのこと。具体的な方法は聞いてないが、とにかく直るとのことでお願いしました。ついでに針先の状態も見てもらったが、摩耗や劣化もほとんどなく、大変良い状態とのこと。インサイドフォースの影響で針がどちらかに偏るなど不具合もないとのこと。これには私も少々驚いた。使う頻度が多い針なのになぜ?そうです!レコード洗浄のおかげです^^。そして昨年2月より使用してきたViv LabolatoryRigid Floatトーンアームのおかげかなと。このトーンアームは、特殊な構造で、インサイドフォースの影響が少ないことが特徴。よってレコード針の経年変形が無かったのではと推測する。

Rigid Float トーンアーム
Rigid Float トーンアーム

今回インサイドフォースの影響はさておき、レコード洗浄の恩恵として針先の劣化がほぼないということが分かったため、ニュースコーナーで紹介いたしましたが、レコード洗浄の方法にもこだわりを持っております。洗浄液など薬品は使用せず、超音波洗浄機などレコードにどのようなダメージを与えるかわからないようなものは使いません。長年の経験から導き出した当ラボ独自の洗浄方法があります。レコードを回転させる装置は、VPI/HW-16.5を使用し(ヴァキューム機能は使いません)、精製水用いて特殊な柔らかいブラシ(企業秘密)で汚れをかき出し、レイカビスコ33レコード用クリーニングウェスで丁寧にふき取る。レコード回転以外完全な手作業で洗浄を行う。これが現在できうる最高のレコード洗浄方法であると今回の件で再認識しました。これからもレコード洗浄と使う機材と音質にこだわりを持って、良い音を追求したいと思います。