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SUMIKOのMM針Amethystと某オーディオアクセサリー

SUMIKO Amethyst

さて、ニュースコーナー久しぶりに機材関連の投稿です。2024年3月4日雑感ブログにて触れた件だが、もしかして待ち遠しかった方もいるのでは?数少ない当ブログファンの方には申し訳なかったですが、ようやくこの件についてまとめる時間が取れたので紹介したいと思う。

某MMカートリッジ購入経緯は2024年3月4日雑感ブログ読んでいただくとして、早速某MMカートリッジの正体を明かそう。そうです、タイトルにもあるSUMIKOのMMカートリッジAmethystであります^^。

SUMIKO Amethyst
SUMIKO Amethyst

SUMIKO Amethyst
SUMIKO Amethyst

2021年3月ごろ一度購入して即売却という経緯がある。なぜ即売却か?謎の電気的ノイズが定期的に発生し、リスニングおよび録音どころではなくなったというのが理由。不良品を疑ったが、使い始めの数時間は問題なかったので、通常使用でいきなり電気ノイズが頻発することも考えにくかった。いわゆる機器の相性が原因であろうと判断し、改善策を講じることなく即売却と相成った。しかし、SUMIKOのAmethyst(以下Amethystとする)の音は衝撃で、MMの力強さとMCの繊細さを兼ね備えた素晴らしいMMカートリッジだったために忘れることができなかった。頭の片隅でAmethystのようなMMカートリッジを常に求めていたと思う。Amethystのことは忘れなかったが、定期的な電気ノイズが発生して売却した経緯は忘れていた(笑)。衝動的にAmethystを購入した点は雑感ブログ2024年3月4日に記載した通りである。

Amethystの音質傾向は中低域の厚みと高域の繊細さが絶妙のバランスでとにかく良い鳴りっぷりが印象的。MCカートリッジ特有のベールが剥がれたような高域の繊細さは、当方所有MCカートリッジ群にわずかに及ばないが、MMカートリッジでここまで高域が出ることに驚いた。ジャンルは問わずバランスの取れた良い音を出してくれる製品だった。しかし、良かったのは使い始めから5時間くらいまでで、それ以降は電気的ノイズに悩まされた。こんなに素晴らしいカートリッジなのになぜ?凄まじいノイズが鳴るんです(笑)。しかも30秒から1分おきに。初めに買った時(2021年)も今回衝動買いの時も同様なので、SUMIKOのMMカートリッジの構造が(Amethystに限ったことではなさそう)、当ラボの環境に合わないということだろう。原因は全く分からずだがこのまま即売却というのも悔しいのでネットで色々調べてみた。直感的にこれだという製品が目に留まった。いわゆるオーディオアクセサリーといわれるもので別名オカルトとも言う。改善の根拠なく衝動買いしたオーディオアクセサリーを紹介したい。

FIDELIX DEGAUSS
FIDELIX DEGAUSS

FidelixのDEGAUSSという製品消磁装置(以下DEGAUSS)である。製品詳細はリンク先をお読みいただくとして、簡単に使い方を説明しよう。MMカートリッジの場合(交換可能)針を外しておく。本機の電源を入れてパイロットランプが点灯することを確認してから、ボリュームを絞って本機RCA端子にフォノケーブルを接続、2秒かけてボリュームを最大にしてから最小に絞り切る(最大に1秒、最小に1秒、計2秒)。これでオッケー!

消磁後早速Amethystでレコードを聴いてみた。するとどうでしょうー!曲が進むが電気的ノイズは発生しない。LP5枚聴くも電気的ノイズは皆無。業務でLP十数枚再生したが電気的ノイズは皆無である。これは本物だ!ビンゴである!私の直感も捨てたもんじゃない!現在Amethyst導入から1ヵ月程経過したが電気的ノイズは発生してない。以前MMカートリッジ使用時にコレを使っていて消磁機能が付いていたが、電気ノイズは改善しなかったので、磁気の問題ではないと思っていた。しかしDEGAUSSは1回使っただけで改善した。どういうことだ?まあいい、電気的ノイズの原因はわからないが、DEGAUSS使って改善できたのだからよしとしよう。おかげでAmethystは当ラボで大活躍である。そしてFidelix DEGAUSSは素晴らしい製品であることが分かった。MC針やMC昇圧トランスにも効果があるようなので、いずれ使ってみようと思う。

さて、Amethyst使い始めて1ヵ月ほど経つがますます気に入った!音質は前述の通り素晴らしいのだが、さらに気に入った点がある。それは、インサイドフォースに伴う音割れが非常に少ない。レコードの内周に行くにつれ音割れすることはレコード再生において避けられないことだが、特にTechnicsのレコードプレーヤーSL1200シリーズのトーンアームはカートリッジとの相性もあるが、内周の音割れが顕著である。

Ortofon Concorde MKII Club
Ortofon Concorde MKII Club

上記画像のOrtofon Concorde MKII Clubは、シンプルコースや一部のDJコース(12インチシングル)で使用するが、Technics SL1200GAEのトーンアームで使用すると、内周音割れ率が高くなる傾向がある。レコードの内側まで溝が切られてない一部の12インチシングルは問題ないが、LP盤との相性はあまり良くない。しかしAmethystTechnics SL1200GAEのトーンアームとの相性が良いのかLP盤内周音割れ頻度は限りなく少ない。この点が私個人的に最大の評価ポイントである。それに加えてMMの力強さとMCの繊細さを備え、なおかつ本体価格や交換針価格は良心的(MMでは高価な部類だが)。これはもうリスニングでも業務でも十分使えるカートリッジであると(個人的に)言わざるを得ない!
Legiero & PPA V600
Legiero & PPA V600

当ラボのフォノ環境では、FidelixのLegieroをMMカートリッジ専用(ほぼAmethyst専用)とし、ViolectricのPPA V600EARのMCトランスMC4のコンビをMCカートリッジ専用としている。
AT-ART20 & ETNA λ & TITAN
AT-ART20 & ETNA λ & TITAN

PPA V600の素晴らしさはニュースコーナーで多く触れているが、ことLYRAやAudio TechnicaのMCカートリッジとの相性は抜群である。汎用性抜群のMMカートリッジAmethystが加わることで、フォノイコライザーを使い分けることができる。
Double Tone Arm
Double Tone Arm

画像はSL1200 GAEにAmethystを装着、VIV LABのトーンアームRigid FloatAudio-Technica / AT-ART9XAを装着し、ダブルアームでレコード再生しつつ、
Benchmark - LA4
Benchmark – LA4

Benchmark / LA4
プリアンプのアナログ入力(4入力あり)を切り替えることで、瞬時に比較試聴も可能となった。

2024年ようやく機器環境が整い、MMカートリッジとMCカートリッジの使い分けもスムーズになった。各コースでカートリッジの使い分けは行うが、ジャンルや盤の状態によっても使い分けている。DJコースは基本的にMCカートリッジを使用するが、お客様の中でハイ上がりを嫌い中低域の押出と箱鳴りを良くしたいという要望の方もおられます。この場合マスタリングでEQ調整で事足りるが、12インチシングルの場合、Ortofon Concorde MKII Clubを使用する場合がある。これはこれで迫力満点の仕上がりとなるので重宝するが、盤との相性で時々サ行(サチる)が強調されるときがある。相性が悪い場合はAmethystに切り替えるとうまくいく場合があるし、初めからAmethystで仕上げる場合もある。というのも、先月3/2に地元のディスコイベントでAmethystで録音した音源を使ったが、これがなかなか良いのである!Concorde MKII Clubで録った音源と比較しても負けず劣らず。Concorde MKII Clubの高域は少々ざらついた感じがあるが、Amethystの高域は柔らかいのだ。すんなりと耳と身体に入ってくるので疲れない!ますますAmethyst気に入った!

少し長くなりましたが、Fidelix DEGAUSSとSUMIKO Amethystの紹介でした^^。

2024年4月4日追記
Technics SL1200GAEのトーンアーム、いろいろ問題のある点はコチラのページで述べているが、Amethystでは問題は起きるだろうか?

Kraftwerk - Der Telefon Anruf
Kraftwerk – Der Telefon Anruf

Kraftwerkの12インチシングルDer Telefon Anrufは再生が難しい。どのように難しいかはコチラを参照いただくとして、Technics SL1200GAEのトーンアームと相性の良いAmethystで再生してみた。完璧である!やはりAmethystは最高である!