さて、2021年もあとわずか！こちらのページはマイペースで更新と行きましょう。
日々レコードと向き合う中で、先日は衝動的にレコードプレーヤーの電源ケーブルを変更し、思いがけず良い結果が得られた。今回もレコード及びレコードプレーヤー周りのオーディオアクセサリーに着目。
偶々機材関連のサイトをあさっておりましたところ、新製品のスタビライザーを発見。見た目の良さに惹かれメーカーサイトやレビューなど参考に情報収集。5分後には懇意ショップに在庫確認。なんと、1点即納可能ということで衝動買い！ちなみに現在はOYAIDE STB-MSXを使用しており、コスパ最高なのでこれ以外の選択肢はないと10年ほど使っております。
今回紹介するスタビライザーは、右側のSAEC SRS-9である。個人的に見た目がとても気に入った。理論的なことはメーカーサイトで確認いただくとして、当サイトではOYAIDE STB-MSX（以下OYAIDE）とSAEC SRS-9（以下SAEC）の音質比較結果と使用感など簡単にまとめたいと思います。
今回使用したLPはリファレンスとして使うLPの一つ、Level 42の1982年アルバムThe Pursuit Of Accidentsである。まずOYAIDE、いつものリファレンスLPの音である。生演奏メインのこのバンド、強力なリズム隊（ドラムとベース）から奏でるエッジの効いたサウンドが気持ち良い。スタビライザーをSAECに替えてみる。見た目の想像で劇的な変化が得られるのではと勝手に妄想していたが、あっさり期待を裏切られた。劇的な変化どころか、違いを感じ取ることすらできなかったA面1曲目。何となく違いがあるような気がするが、正直よくわからない。しいて言えばOYAIDEの方がアタック感があり、明瞭なサウンドで、SAECは中域の明瞭度は上がったが、音の粒立ちが甘くなったように感じた。ずばり言えばOYAIDEの方が好みである（汗）。
気を取り直してA面2曲目を聴く。実は2曲目頭バスドラの残響音がどのように表現されるかが大きな比較ポイント。この箇所ではOYAIDEよりSAECの方が残響音が明瞭に感じられた。これはポイント高いです！ここを聴いた段階でSAECの評価が一気に高まる。この辺りまで来ると耳も慣れてくるので、聴こえ方も変わってきたのだろう、再びA面1曲目に戻るもSAECの音も良く聴こえてくるではないか！そして大好きなA面3曲目を聴いてみる！頭1拍めが気持ち良い！もうSAECスタビライザー最高！と叫びたいところだが、OYAIDEに変更するとこれはこれで良いのである（笑）。現段階（使い始めて20分程度）どっちが優れているかとの結論は出せない。細かな音のニュアンスを重視するならSAEC、メリハリを重視するならOYAIDEといったところでしょうか。今後両製品を使っていくうえで、追加レビューもアリとは思う。今のところ劇的な変化や違いは感じられないが、いずれも優れた製品であることは間違いない。SAECの場合9個のウエイトが盤の状態によって変化するので、盤との相性もあるだろうし、その辺も意識しながら使っていこうと思う。
ある程度使った上でレビューするのが理想だが、多忙極める中つかの間の休憩時間に試聴しているので、流れ作業的かつ、とっ散らかったレビューで恐縮です。直接レコード盤に触れる箇所なので、物が悪ければ即座に音に出ると思うが、今回OYAIDEとの比較では双方良い部分があり、悪い部分は感じられなかったのでよしとしよう。ただ、コストを考えるとSAECにはもう少し優位的な何かを期待したい。今後使っていく中で見出せるかな？
さて、最後に穴あきシングル盤でSAECを使用する方法を画像で紹介します。OYAIDEは表面に穴あきシングル盤の穴と同径の凸があるので、裏返せば問題なく使用できるが、SAECは製品画像を見る限り穴あきシングル盤には対応してないように思った。しかし、穴あきシングル盤用のアダプターがあれば（Technics SL1200標準装備の物等）SAECも問題なく使用できる。以下画像参照ください。
