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1984年高校1年当時のシステム後編

ADC_SS-115X

1984年高校1年当時のシステム前編より間が空いてしまった。師走ということで当ラボも多忙極めており、業務最優先の為サイト更新と趣味のレコード鑑賞は後回し。ということで早速後編に行ってみよ!

前編ではメイン機材の紹介が主であったが、後編は高校時代私なりのこだわりとしてチョイスしたサブ機材を紹介したいと思う。その前に、、、、。

maxel-MX
maxel-MX(ネット画像より)

当時レコードの録音用に使用してたカセットテープの紹介だ。上記画像のmaxel-MXだが、近所の電気屋で一番良い音のテープを下さいと、店主の奥さんに尋ねたところこれを勧められた。以後LPの録音はmaxel-MX一択で、インレタで背表紙にアーティストとタイトルを貼り付けていた。
TDK-MA-R
TDK-MA-R(ネット画像より)

上記画像は友人に進められたTDK-MA-Rというメタルフレームの超高音質テープだが、特にお気に入りのLPはこれに録音してた。高校時代もパン代ケチってレコードやテープ購入に充ててたなぁー。maxel-MXTDK-MA-Rの音質差は間違いなくあったが、今思えばブラシーボ効果が占めてたように思う(笑)。とにかくお気に入り作品をTDK-MA-Rに録ることが悦楽だった生意気な高校生。

そんな生意気な奴がメインシステムとカセットテープにこだわりつつ、さらにこだわりの音を得るために導入した物がある。カセットデッキAKAI-GX-R88を選んだことは前編で触れたが、dbxノイズリダクション付カセットデッキも選択肢としてあった。あえてそれを選ばなかった理由は、dbx単体ユニットを購入するためであった。

dbx 224
dbx 224(ネット画像より)

たしかdbx モデル224だったと思うが、別置でノイズリダクションが欲しかったのだ。ドルビーよりもdbxが優れてると雑誌か何かで読んで、いてもたってもいられなくなり、購入リストに加えたと記憶してる。余談だが、1984年に高校の入学祝でオーディオを買ってもらったが、小松市竜助町にあったオーディオショップ、名前が思い出せないが、確か、ニッパンオーディオだったかな?1階(かなり広めの)フロアに色々な機材が置いてあり、暗い雰囲気のお店だったが、品数豊富でオーディオ好きの方々にはパラダイスのようなスペース。そのニッパンオーディオで色々なメーカーの機器を取り寄せてもらったが、dbx model 224は無理やり取り寄せてもらったと記憶してる。

さて話を戻そう!dbxノイズリダクション原理的には、録音時に1/2圧縮、再生時に2倍伸張するもので、理論的にはダイナミックレンジが2倍になるという。圧縮伸張を行うだけなので、レベルや複雑な調整が不要。レコードをテープに録音する際にdbxのtapeボタンを押し、dbx録音したテープを再生する時は録音時同様にtapeボタンを押す。ドルビー録音のテープを再生する時はbypassスイッチを押し、カセットデッキ側のドルビーBまたはCを押す。非常にシンプルな使い方であったため、高校生の私でも手軽に導入でき、dbxの恩恵をたっぷり享受することができた。ただ、dbx録音したテープはdbx機能がない環境では使い物にならない。dbx機能がないデッキで再生すると、圧縮されたノイズが多いハイ上がりの音声が流れることになる。よって友達を作るためのツールとしては使えない(笑)。

偶々だが、高校1年の同じクラスに、dbx機能が付いたカセットデッキを持ってるやつがいて、しかも洋楽好きだったのですぐに仲良くなれたが、かなり変わったやつで半年経たずに学校を去った。どうしてるかな竹崎君・・・。以降dbx環境を持つ友人は皆無で、友人からレコードの録音を頼まれたときは、dbxのbypass機能が大活躍したという。

dbxなんぞはスタジオ機器であったわけだが、コンシューマ向けのオーディオに取り入れることで、ワンランク上の音を得られたかどうかはさておき、当時はかなり自己満足してたと思う。しかし少々物足りなさを感じた折に、追加でグラフィックイコライザー(以下グライコ)の購入も検討し始めた。SANSUIのプリメインアンプAU-D607Xのトーンコントロールを積極的に使用してたが、それでは満足いかず、やはりグライコでより緻密に好みの音を追求したい欲が出てきた。

ADC_SS-115X
ADC_SS-115X(ネット画像より)

これもうろ覚えだが、ADCSS-115Xというモデルだったと思う。メインシステム導入後しばらくして、お年玉+親父の協力を得て購入したと記憶する。SS-115Xはグライコツマミが光るタイプで、周波数ごとのツマミランプが流れるように光るモード(余計な)スイッチがあった(笑)。これ、部屋暗くするとかっこいいんだが、今思うとチカチカして目障りだ。ただし、音の調整範囲は広く好みの音質で楽しむことができた。レコードをテープに録る際接続がややこしくなるので録音時は使用せず、テープ再生限定で使用した。当時好んだ音質はどのようなEQカーブだったか全く覚えてないが、いわゆるドンシャリ傾向であったことは間違いない。エレポップ(テクノポップ)、ロックやダンスミュージックを好んで聴いてたので、やはりドンシャリがしっくりくるのだろう。

以上1984年以降の当システム紹介を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?現在の当システムとは比較のしようがないですが、このように記憶を辿ることで、当時から機材や音へのこだわりがあったことを再確認することができました^^。本来ニュースコーナーでは、新しい機材やレコードを紹介するのですが、たまには趣を変えてみるのも良いかと。

今年もあと二日です。来年はもう少し更新頻度を増やしたいと思います。