2週間前のイベントで当ラボ録音音源をフロアで大音量試聴してきました。
一部再調整必要なマスタリング設定があったので再調整を行い、クラブやディスコ同等かそれ以上のいい音を出してくれる音響設備がある施設を貸し切っての試聴&検証を行ってまいりました。
石川県小松市の小松駅に隣接するマッツという施設です。私の友人でもありDJでもあるSくんと二人で4時間ほど音にまみれてまいりました。
DJミキサーの音質比較ニュースでSくんには何度か協力いただいており(詳しくはコチラ)、信頼できる耳を持ったDJの一人です。
会場はこんな感じです。
箱の大きさはちょうどよい感じでして、画像からイメージできるでしょうか?前面にステージとスピーカーが設置され、後方にミキシングコンソールが鎮座したコントロールルームが設置されております。クラブやディスコイベント、ライブイベントで使用されているので、音響設備もパーフェクトな環境です。
左の画像の左側が私のセットで右側がSくんのセット。
それぞれDJM-900NXSとXONE 96いずれも24bit/96khzハイレゾ対応のDJミキサーを使用。コントロールソフトはセラートDJとトラクターDJ。各自用意した音源をイベント同様の音量で試聴するのですが、やはり基準となる音源が必要となります。
ダンス物からロック、ポップス、歌謡曲など、市販CDのなかでも高音質リマスター盤を選び、リッピング → 16bit/44.1khz の音源ファイルを数曲用意しました。それに対して比較する音源は当ラボでレコードを録音した音源です。当然のことですがCD音源と同じ曲を用意しました。
レコード → ハイレゾ録音 → ノイズ除去 → マスタリング処理 を行ったファイルをDJソフトの右トラックに、CD音源を左トラックに用意し同時再生。各トラックの音量はミキサーで合わせているのでDJミキサーのクロスフェーダーを左右に動かすことで純粋な比較試聴ができるというわけです。
大音量かつ鮮明な音で比較すると違いがわかるのですが、CD音源とレコード録音音源の比較前にCD音源同士の比較もしてみました。
同じ曲でもリリースされた年代やリマスターエンジニアの違い、レーベル違いで音がぜんぜん違います。基本的にCDの音は信用してませんが(笑)、2000年代に入ってからリリースされたもので、良い音質のものは確実にあるので、今回は高音質CD音源 VS レコード録音音源(以下レコード音源)ということで比較してみました。
今回比較した曲の一部をご紹介いたします。
山下達郎:曲名はオープニング曲でSPARKLE
フォー・ユー:2002年リリースのリマスターCD VS 1982年リリースのオリジナルLPをハイレゾ録音
吉田美奈子:曲名はオープニング曲でTOWN
MONSTERS IN TOWN:2004年リリースのリマスターCD VS 1982年リリースのオリジナルLPをハイレゾ録音
Frankie Goes To Hollywood:曲名はRelax
2005年リリースオムニバス盤CD VS 1983年リリースのオリジナル12インチシングルをハイレゾ録音
Paul Hardcastle:曲名は19
2005年リリースオムニバス盤CD VS 1985年リリースの日本盤12インチシングルをハイレゾ録音
以上ほんの一部です。
簡単に比較結果を紹介します。
山下達郎:SPARKLE
吉田美奈子:TOWN
Frankie Goes To Hollywood:Relax
Paul Hardcastle:19
他にも色々なジャンルの曲を比較ししましたが、軒並みレコード音源が優勢となる結果。これは今後の大きな自信に繋がります。レコードデジタル化で重要な点として、手作業による入念なレコード洗浄、高品質機器を使用しレコードを適正レベルで録音、レコードの再現性を重視したマスタリング、以上を駆使することで高品質なデジタルファイルが完成します。ダンス系に限ったことではなくオールジャンルにあてはまるので、CD化されてる、されてないにかかわらず、レコードを所有されてる方はCD化ハイレゾ化を検討してみてはいかがでしょうか?音質にこだわる方には特にお薦めいたします。
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