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SSL SIXをプリアンプに

SSL SIX

さて、このコーナーも少し間が空いてしまいました。ネタは揃っているが投稿する時間が無いのです^^。業務優先ってことでご理解を。早速参りましょう。

今回はタイトル通り、SSLのSIXを自宅デモすることができました。SSLといえば超一流卓メーカーとして有名ですが、SSL SIXはコンパクトにまとめたデスクトップミキサーである。自宅でもあこがれのSSLの音を!ってキャッチフレーズが似合いそうですが、なかなかの高音質ミキサーとしてこの価格帯では唯一無二の高性能ミキサーとなりつつあるとかないとか。当ラボでは音楽制作はほとんどしないので、このようなミキサーは基本的に使用しませんが、レコードをデジタル化する用途で使えそうだったので、興味を持ったわけです。今回は一般的なミキサーの使い方ではなく、レコードをデジタル化する目的に特化して簡単にレビューしたいと思います。

SSL SIX
SSL SIX

フォノイコライザーからの出力をSSL SIX(以下SIXとする)で受けるのだが、SIXのパネル面にあるXLR端子はマイク入力、フォン端子は楽器やライン入力に使用する。同パネルのインプットスイッチで切り替える仕様となっている。フォノイコライザーのXLR出力をSIXのXLRマイク端子に入れないように。基本的なことなのでお間違えないように。

今回フォノイコライザー出力のRCAケーブルにフォン変換プラグを装着してSIXのフォン端子1と2にLとRを接続、SIXの各チャンネルLINEボタンを押してパンツマミの1は左に2は右に振る。SIXからはXLRのメインアウトがあるので、それをAMARIのXLR入力に接続。あとはレコードを再生し音量調節を行う。SIXのチャンネル縦フェーダーとメインアウトの縦フェーダーをとりあえず0まで上げてあとは各チャンネル一番上のゲインを上げてバランス調整しながらレベルを決める。SIXには各チャンネルでEQ調整とコンプが使え、メインアウトでもコンプが使えるが、レコードをパソコンに録音する段ではよほどのことがない限り使わない。

とりあえず録音前に大きな音で聴いてみる。間違いなくいい音です!レベル調整の幅も十分あるので、DJM-900NXS2のようなことは起こらない(2020.11.25のブログ)。とてもいい感じです!EQやメインアウトのコンプを触ってみてもとても良い反応なので、かなり期待できるようだ。とりあえずリファレンス曲を録音し、あらかじめMODEL 1を使って録音したファイルとSIXで録音したファイルをDAW上で並べてみた。

DAW上で音量を合わせブラインドテストしてみる。いずれも素晴らしい音だ。はっきり言ってどっちがどっちかわからない!DJM-900NXS2MODEL 1のときはMODEL 1が圧勝だった。SIXおそるべし!続いて細かい部分を見ていこう。

レコードに針を落とす前数秒ほど無音録音してるのだが、無音部のノイズレベルはSIXが低い!しかし針を落とした箇所から一転してSIXのノイズ量が大きく上がった。。。波形を見ても明らかにSIXの波形が波打ってる。音楽が始まるまでの数秒間、MODEL 1波形との差は歴然で、レベルメーターの数値もMODEL 1ファイルのほうがノイズレベルが低い。理由はわからないが、この結果を見る限りノイズフロアはMODEL 1のほうが低い結果となった。複数のレコードで試したが同じ結果だった。普通に聴けばわからないレベルだと思うが、ヘッドフォンや大音量で聴くとわかるレベルなので、これは大きなマイナス要素。音の静かな箇所が多いレコードではこの差が大きく影響しそうだ。しかし、、、SIXはなぜ針を落とした段階でここまでノイズが増えるのだ?レコードノイズを拾うのは針とフォノイコライザーの役目で、そのソースを増幅するのがミキサーのプリアンプなんだが、プリアンプの癖ということになるのか?となればやはりMODEL 1のほうがレコード録音に向いてるのか?理屈はわからないが、現状私の知識では波形と音で判断するしかない。

追記↓↓↓↓↓↓↓

先日ま理屈がわからないという見解でしたが、某懇意ショップエンジニアさん曰く、おそらくSSL SIXは解像度を高くするため入力インピーダンスが高く設定されているとのこと。入力インピーダンスを高めに設定することは、対応できる信号が多くなる反面ノイズの増加につながるということらしいです。

SSL SIX
SSL SIX

MODEL 1
MODEL 1

このように波形で見ても、SSL SIXで録音したファイルの方がノイズレベルがにわかに高いことがわかります。演奏中の音の静かな箇所で影響が出そう。マスタリングで音圧を上げる時にノイズレベルも上がるわけですからね。精神衛生的にもよくないですね。

追記↑↑↑↑↑↑

ノイズフロアがどうこうの前に、音質比較した時点でほぼ差がないなら、既存のMODEL 1を使うってことで話は終わる。しかしレコードの録音に特化しない場合SIXは大変魅力的です。コンパクトでありながらSSLの音を継承し多機能であるにもかかわらず、20万円を切る販売価格。いろいろなことを試してみたい気もするが、業務最優先の中レコードのデジタル化以外の検証に時間を割く余裕はないので、今回はこの辺で。