さて、記憶が薄れる前にレビューということで、お待たせいたしました!DJM-V10のレビュー早速行ってみよ!まず初めに、、、、DJミキサーとしての機能は一切レビューいたしません。レコードのデジタル化に特化したレビューとさせていただきますので、とてもあっさりした内容となることをお許しください。また、DJM-V10単体のレビューではなく、当ラボで大活躍のプリアンプDJミキサーMODEL 1と比較しながらレビューしたいと思います。トップの画像、、、せっかくなのでDJM-900NXS2も加えました。本レビューには登場しません。DJM-900NX2についてはコチラ、XONE96など他のミキサーはコチラやコチラをご参照ください。下記画像はDJM-V10の設置状態。
今回は限られた時間の中で3パターンの録音ファイルを用意しました
A:フォノイコライザー→DJM-V10(以下V10)音量調整→AMARI→PC録音
V10をアナログミキサー風に使用して録音。V10は入力ソースをデジタル化してアナログに戻しメインアウトからアナログ出力される。これを録音したのがAの画像
B:フォノイコライザー→V10音量調整→PC録音
V10をADコンバータとして使用し、PCとUSB接続してダイレクトに録音。DJM-900NXS2をAD/DAコンバータにを参照。
C:フォノイコライザー→MODEL 1音量調整→AMARI→PC録音
生粋のアナログミキサーを使用して録音。レコードデジタルラボ従来の方法。
上記3種類を比較試聴したが、いずれ劣らぬ高音質である。DJM-900NXS2とは比較にならないほどV10の音質は向上している。AとBの比較でも差は全くない!Cとの比較では音の傾向が何となく違う気がするが、いずれも質が高い音であることは間違いない。この時点で素直にV10のすばらしさに感嘆した!日本のDJミキサーもここまで来たかー、なんてベテランDJのようなことを言ったとか言わなかったとかはさておき、この時点で大差ないことが分かったが、でもやはりMODEL 1の音にはもうワンランク上の音の明瞭さを感じた。リアルタイムでレコード再生した時のソースも(DJミキサーのフォノは未使用)、MODEL 1の優位性を感じた。V10をADコンバータとして使用した時の音質にも注目したが、当ラボ従来の方法でデジタル化したものを超える感動はなかった。この時点でV10導入のメリットは感じられなかった。
ついでに言えばコチラのブログAMARIの前段で音量調整(2020年11月25日)に記載したが、AMARIは録音レベル調整ができないので、DJミキサーでレベル調整するのだが、V10もDJM-900NXS2同様、録音レベル調整の幅が限定されてしまうようだ。
また、波形を見てMODEL 1のノイズフロアの低さを再確認した。上記画像の通りである。比較的大きな音で聴くとこの差を体感することができる。この時点でV10購入意欲は完全に失せた。
レコードのデジタル化用途限定比較試聴の結果、MODEL 1が良いと感じた!それに尽きます^^。偏ったレビューかもしれません。くどいですがレコードのデジタル化用途限定目線です。もう一つ、、、ついでの比較になりますが、、、V10のコンプ機能、MODEL 1ではOverdrive機能、これの使用感もMODEL 1に軍配です。V10のコンプツマミを上げていくと、曲調によってはコンプかけてまっせぇー感が顕著に表れることがあるようです。妙な効き方する場合があるので、端的に使い辛いと感じました。その点MODEL 1のOverdriveツマミは上げるほど程よい音圧感が得られジャンルによる妙な挙動は起こりません。程よく上げることで良い効果が得られます(レコードのデジタル化で稀に使用する)。
以上簡単なレビューで恐縮です。
V10の音質はデジタルミキサー最高峰であることは間違いないです。DJミキサー機能も含めると、予算と設置スペースに余裕があるならば購入することをお勧めします。デジタル用途、アナログ用途、DJ用途、すべてのクオリティーが高い逸品です。ただし、レコードのデジタル化に限り、MODEL 1には少し及ばなかった!という結論でした。あくまでも私個人の見解です^^
最後に、自宅デモ試聴機ご手配いただきましたPのOさんには感謝しております。この場を借りてお礼申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。