蒸し暑い日が続いております。レコードデジタルラボも熱く運営しております。
遂にダイレクトドライブレコードプレーヤーTechnics SL-1000Rカスタム仕様と、ステンレス製トーンアームGRANZ MH-1200Sを導入しました。レコードに刻まれた情報情熱を最高の状態でピックアップすべく最重要箇所の刷新に踏み切りました。

レコード再生において最も重要な箇所は何か?言わずもがな、、、それは間違いなくレコードプレーヤーである。回転するレコードの挙動が不安定であれば出てくる音質に悪影響及ぼすことは簡単に想像できるが、レコードを乗せる箇所であるプラッター、プラッターを回転させるモーター、それらを納める筐体の造りや素材によって音質に変化がもたらせることは一般的にはあまり知られていないだろう。
かくいう私もSL-1200GAEという限定モデル(Technics50周年記念)を回転ムラが起きないダイレクトドライブ仕様である点のみ重視し、トーンアームの性能やトータル的な音質はTechnicsブランドを信頼し何の疑いもなく約7年使い続けてきた。しかしさまざまなレコードを扱う中、内周の音割れとの格闘が始まるに至り、ネットやショップ店員様の情報からトーンアーム変更への想いが強まる。決定的だったのがコチラのデモ試聴である。

トーンアームを変更することで内周音割軽減と、更なる高音質化を図ることができた。SL-1200GAEのトーンアームは使用せず、ダイレクトドライブの恩恵のみ享受できれば万事うまくいくと確信しておりました。思惑通りVivlabのRIGID FLOAT13 CB導入で飛躍的に音質向上できたが、使っていくうちに欲が出るものです。トーンアーム変更がもたらす音質激変に伴い更なる情報収集開始。そこで浮上したのがGRANZ MH-1200Sである。トータル的な評判がすこぶる良い!心が揺らぐ!MH-1200Sは別置型のRIGID FLOAT13 CBとは違い、レコードプレーヤーの筐体に設置するのが大前提。となるとレコードプレーヤーの選択肢はTechnics SL-1000Rのみである。様々な想いがあり相当悩んだが、これはもう終の棲家ではなく終のレコードプレーヤーということで導入に踏み切った。コチラのデモ試聴も後押しとなった。左ページでは触れてないが完全にステンレス製トーンアームに魅せられてしまった。結果的に初段でトーンアームレスのSL-1000Rカスタム仕様導入後、MH-1200S自宅デモ貸し出しという計画が持ち上がった。ここの流れはいずれ本ページで紹介するが、納品まで4ヵ月必要とされていたが計画施行から思いがけず短期間で実現することとなる。


SL-1000Rカスタムが即納品され、MH-1200Sデモ機(新品)とフォノケーブルアコリバPHONO-1.2TripleC-FM(デモ機)届いた。早速設置してみた。ちなみにSL-1000Rの設置は必ず二人以上で行うことと取説やネット情報にある。(お勧めしないが)一人でも問題なく設置できた。図体が大きく腕力もそこそこあるので全く問題なかったが、タオルや布団などしっかり養生すること前提だ。

設置完了!初めに装着したのはLYRAのETNAλである。早速デモ試聴!なぜか初めに聴いたレコードはYMOのTECHNODELIC 2019年再発盤だ。たまたま近くに置いてあったからだ(笑)。なじみあるフレーズが目の前で展開する。2019年再発盤は音が良いのはわかっているが、1曲目から既に空気感が異なることに気付く。拙い表現は混乱を招くので割愛するが(笑)、もうね、笑えるほど音が良い。A面聴き終える頃に気持ちは固まった。今までの想いが全て整った瞬間だった。詳しいレビューは近日中に公開予定だが、計画遂行からわずかな時間で導入決定に至った。2024年6月30日よりTechnics SL-1000Rカスタム及びGRANZ MH-1200S運用開始となりました。
レコード再生における最重要箇所の変更は過去最大の音質向上に結び付きました。それに伴いお客様にご提供する音源の更なる高音質化及びサービスの向上など、従来以上にご満足いただけるよう、今まで以上に情熱をもって取り組むきっかけとなりました。以上ご報告とさせていただきます。