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高音質AD/DAコンバータAMARIレビュー(2)

rx7-izotope

さて、前回はAMARIレビューということで、ファーストインプレッションをお伝えいたしました。

今回も前回の続きAntelope Audio AMARIのレビューということで早速行きましょう!

↑↑↑同時接続は音質に影響あり?↑↑↑

そんなAMARIの使い方、当ラボではレコードのデジタル化専用となりますが、AMARIのDAがすさまじく良い音だとネットで評判だった頃、真っ先に思い浮かんだのがレコードのデジタル化、そして次にレコードのリアルタイム再生をAMARIでAD→DAした音で楽しむことだったのですが、実はAMARI、、、eclipse384と違いアナログアウトは 1系統しかない。背面にはXLRとTRS出力があるが1系統の出力が2つにわかれているだけの仕様で、信号は全く同じものが出るそうだ。

↑↑↑同出力にメインモニターとサブウーハー同時接続↑↑↑

これってオーディオ機器でもたまに見かけます。XRL出力とRCA出力が設けてあるが中で繋がっていて、同時に接続しないでくださいと取説に書いてある。同時接続により出力が分散され音量が小さくなったり音質が悪くなったりするそうだ。AMARIもこのパターン?って、とても気になったのでサポートに問合せしたところ、同時接続による音質、音量への影響は皆無とのこと。ダイアグラムが無いのでどのような経路になってるかはわからないが、購入後実際試してみたが杞憂だった。影響は皆無!当ラボではXLRに大型モニタースピーカーを、TRSにはサブウーハーを接続している。同時接続でも全く問題ない。

↑↑↑eclipse384は豊富な入出力↑↑↑

話を元に戻そう(ペコパ風)。AMARIのアナログアウトですが、AESやspdif、USBなどデジタル入力に対してDAされたソースが出力されるようだ。RCAとXLRのアナログ入力についてはDAされずモニターソースとして出力されるとのこと。アナログスルーってことらしい。eclipse384はモニター出力とDA出力があったので使い勝手が良かったが、AMARIはちょっと不便だなと。。。。

↑↑↑エフェクトをかけて再生するとかしないとか↑↑↑

これもダイアグラムが無いので確認できず、購入前にサポートに問合せしてみた。レコードソース→AMARI→DAするには、レコードソース→AMARI→PC(USB接続)DAWやマスタリングソフト→AMARI(DA)→アナログ出力となるそうだ。レコードのデジタル化、マスタリングについては何ら問題ない。当たり前である。AMARIはAD/DAコンバータですからね。ところがレコードの再生音をAMARIでAD/DAしたソースをリアルタイムで聴くにはPCを立ち上げソフトを立ち上げないとだめらしい。サポートの方とのやり取りでこのような結論になりました。


↑↑↑プリセットは5つまでメモリー可能↑↑↑

まあ、それならそれで良いかと思ったが、どうも腑に落ちない。。。AMARIのPDFマニュアルで色々確認したところ、AMARI内部のルーティングとAESケーブルを用いることでPC立ち上げずとも上記のリアルタイム再生を実現できることを見つけてしまいました^^。AMARIのAES出力とAES入力を1本のケーブルで繋ぐのです。後は内部のルーティングでアナログソースをAES出力に指定し、AES入力をアナログアウトに指定してあげれば良いのである。アナログソースをリアルタイムAD/DAが間違いなくされるか否かは実機で試してみないことには何とも言えないが、恐らくこれでできるであろうとAMARI購入に踏み切りました。


↑↑↑サンプリングレートが高いほど波系が上に伸びてます↑↑↑

購入後早速試してみました。レコードソース→AMARI(AES inとAES outを1本のケーブルで接続)→AMARIアナログアウト→eclipse384アナログイン→PCへ24bit/192khz録音。録音時にリアルタイムでAMARIのサンプルレートを192→96→44.1→32→192→384に切り替える。録音されたファイルをizotope RX7で読み込むと一目瞭然。リアルタイムでサンプルレートが変化してる!ということは間違いなくAMARIから出力されるアナログソースはDAされたものだということがわかる。ちなみにAESは192khzまでの対応なので、384khzは音が出ませんでした。


↑↑↑384khzは変化なし(録音が192khzなので)↑↑↑

ついでにAES関係なくシンプルにAMARIのアナログ入力をアナログ出力した音で同様に試してみる。録音時にリアルタイムでAMARIのサンプルレートを192→96→44.1→32→192→384に切り替える。録音されたファイルをizotope RX7で読み込む…おやおやおや。AES介したとき同様リアルタイムでサンプルレートが変化してる!あれ?普通にAMARIでAD/DAされた音出てるやん!となりました。早速サポートに問合せしたところ、設計担当に確認要請していただきアナログスルーは間違っていたことが判明。。。。レコードソース→AMARI(アナログ入力)→AMARI(アナログ出力)→AMARIでAD/DAされた音となるそうです。これでPC立ち上げずにAMARIスタンドアロンでレコードソースをAD/DAで聴けるようになりました。ちなみに384khzの箇所の波形変化はございません。録音する器が192khzだったためと思われる。


AMARI購入前の妄想とサポート担当のメールのやり取り、購入後のセッティングと検証、1ヵ月あまり紆余曲折ありましたが、最終的に理想通りの使い方ができるということに落ち着きました。Antelops AudioサポートのK氏とミュージックPのO氏には大変お世話になりましたことをこの場を借りて感謝申し上げます。


さて、今回はレコードソースをAMARIのAD/DAでリアルタイムで楽しむためのセッティングと、マニュアルに無い使い方と思わぬ発見も合わせて記載いたしました。最終的にAES接続は不要になりましたが、ルーティングなど自由度の高さを再認識することができました。レコードをリアルタイムAD/DAで聴くのも良いのですが、PCとマスタリングソフトを立ち上げてプラグインエフェクト設定した状態でレコード再生、つまりリアルタイムでマスタリングされたDA音がまたすごいのなんのって!AMARIエージングも終わっていよいよ本領発揮です。前回eclipse384とAMARIの違いはそれほどでもなく、好みの差と書きましたが訂正します。AMARIのほうが断然良いです。後工程つまりマスタリングでより良さが引き立つことがわかりました。素材が良いと仕上がりも良いですね。最近はまってることですが、コンディションの良いレコードをAMARIでデジタル化→マスタリング→ファイルアーカイブすることです。老後の趣味、マスタリングって良いかも^^って、今からコツコツ楽しみたいと思います。

話を戻そう(ペコパ風)。
長くなってしまいましたがまだもう少しAMARIについて書きたいので、興味のある方はまた次回よろしくお願いします。

次回に続く