レコード音質比較

2枚のレコードとCDの比較& Moreその1

Venus-All Stars

週末は少し気持ちに余裕が出ます。複数案件終了後レコードとCDの音質比較を行いました。今回はマイフェイバリット作品の一つ、松武秀樹さんの1981年アルバムVenusを比較してみました。ここ数年日本人アーティストのレコードが海外より再発されるケースが増えております。少なくとも私が購入したいくつかは音質が悪く、一聴した段階で比較するまでもないものばかりでした。さて、今回のはどうだろうか?CDも同時リリースということでかなり期待しますが、過去の失敗が頭をよぎります。いかに!

Pacific Albun
Venus All Stars

Pacific Albun
Venus CD Album

このVenusという作品、名盤なので詳細はググったりウキペディアをご参照いただくことにして、早速比較してみましょう。1981年リリースのオリジナルレコード、2020年リリースの再発レコード(Wewantsounds)、2008年リリースリマスターCD、2020年リリースCD(Wewantsounds)。しかしなんで海外から再発なのか?意味がわからん。そんな不安を抱えつつまずはオリジナルレコード試聴。今回レコードはAudio TechnicaのMCカートリッジAT-ART9XAで試聴。

Pacific Albun
Cartridge At33a

AT-ART9XAは高音質コースで頻繁に使用します。2020年6月にリリースされたばかりですが、とても評判の良いモデルだそうです。私も大変気に入っております。高域から低域までバランス良く気持ちよい音を出してくれます。同メーカーAT33aの良バランスに加え繊細さも兼ね備えており、ついつい使いたくなるMCカートリッジ。リードワイヤーはKS-RemastaのKS-Stage401EVO.Ⅰ-VKを使用しております。早速比較試聴してみました。何度聴いても良いものは良い。素晴らしい作品です。オリジナル盤最高。続いて再発レコード。。。。

結果は、予想通り、危惧していた通りでした。またやってしまったよ。オリジナルの音の良さが際立ってるせいか、再発盤の音の悪さが強調されて怒りすら覚える。。。しかも再発盤、新品なのに反ってるし。。。また無駄な買い物をしてしまった。具体的に何が悪いか?そうですね、音の輪郭が丸い。音が滲んでる、音圧が低くノイズが目立つ、広がり、奥行き感が感じられない。やはりこの手の再発物は避けたほうがいいですね。同レーベルから坂本龍一さんや矢野顕子さんのアルバムもリリースされてますが、買わなくてよかったです。がっかりです。大好きな作品だけに粗末な扱いを受けたようで、とても残念に思います。くどいですが、何で海外から再発なんか?

さて、気を取り直して今度は同レーベルのCDを聴いてみよう。もしかするとCD用にリマスターされてるのでは?と期待するもあえなく玉砕。。。再発レコードの音と同じじゃねーか!今どきのCDなんだからそれなりの音圧も期待したけど、音圧も低すぎです。なんですかこれは。このCDを元にレコードにしたのか、あるいは逆か?またもやがっかりです。このニュースコーナーで紹介するために、恐らく音質良くないであろう日本人アーティストの海外再発盤を性懲りもなく購入したが、ここまでひどいとは!比較の能書きもっと垂れたかったのですが、今回はあまりにも残念な結果となったので、急遽比較試聴の対象を変更します。

Pacific Albun
Venus 2008remaster

海外再発レコードとCDの音があまりにもひどいので、気持ちを切り替える意味で一番好きなTrack 5-Take A Chanceを2008年リリースリマスターCDよりチョイス。そして大音量で再生。同アーティストの2008年リリースLogic Systemリマスター盤CDがめちゃめちゃ音が悪かったので、あまり期待しておりませんでしたが、驚くほど良い音に耳を疑いました。月並みな感想で申し訳ないが、とてもクリアーな音で音量上げても耳が痛くない。これは良盤とすぐに理解した。早速オリジナルレコードも再生。いい勝負です。おそらくCD用にリマスターされたのでしょう、高域のきらびやかさは少し強調されてるが、このくらいの明瞭度が丁度良いと思わせる塩梅です。逆にレコードの音はきらびやかさはCDに及ばないが、さらさらした耳障りの良いハイハットが心地よい。んーーー、比較企画変更を決めたが、何を比較しようか?そうそう、複数のカートリッジで試してみよう!って、もうすでに決めております。レコードの録音も終わってマスタリングも終わっております。

ということで、急遽比較企画変更しました。題して、2008年リリースの良盤CDとオリジナルレコードを複数のカートリッジで録音しレコードデジタルラボマスタリングを行った音源との比較!(名前長い)に変更します。レコードリマスター音源(レコードデジタルラボの造語)とCDリマスター音源の比較ということで、次回に続く