レコード音質比較

3枚のレコードとCDの比較

pacific

さて、梅雨明けから10日ほど経ちますが毎日暑いです。一日中エアコンにお世話になってますが、体が丈夫なおかげで毎日健康で健全に働いております。今日はいくつかの案件予定より早く完了したので、3枚のレコードとCDをリアルタイムで聴きながら簡単なレビューしたいと思います。あくまでも簡単に^^。ちなみにすべて同じ作品です。

Pacific Albun
Pacific Album

Pacific Albun
Pacific Album

1978年リリースのPacificというアルバムで、そうそうたるメンバーが参加のインストアルバムです。今回比較するのはオリジナル盤1978年、Master Sound盤1978年、Great Tracks盤2020年以上がレコード。そしてCDは2013年リマスター盤。対象曲はA面の1曲目、細野晴臣さん作品の最後の楽園です。今の時期にピッタリです。できれば海の前で聴きたいです。さておき、今回レコードはAudio TechnicaのMCカートリッジAT33aで試聴。

Pacific Albun
Cartridge At33a

AT33aはシンプルコースで頻繁に使用しますが、高域から低域までとてもバランスが良く、気持ちよい音を出してくれます。大変優れたMCカートリッジで、リスニングで使用する時もついついチョイスします。リードワイヤーはKS-RemastaのKS-Stage401EVO.Ⅰ-VKを使用しております。早速比較試聴してみました。

結果は、オリジナル>Great Tracks>Master Sound>CD予想通りといったところです。オリジナルの立体的な広がりに勝る物は無いです。Great Tracksは音の粒立がよく明瞭度アップに加え、ノイズフロアが下がったことで抑揚、つまりダイナミックレンジがUPしたように思いました。この点はオリジナルよりも良く感じました。でもやはりオリジナルの高域から低域まで上下左右に広がるワイドな音にはかないません。続いてMaster Soundですが、45回転仕様で音圧はやや高めです。針を落とした瞬間インパクトありですが、聴いてるとやや音が滲んでるように感じる。全体的に音が出ており広がりも感じますが、オリジナルを加工した感がぬぐえません。もしかすると他の針や違うシステムで聴くと良いかもしれませんが、レコードデジタルラボ基準では前途の結果でした。続いて2013年リマスターCDですが、この頃のリマスターだけあって音圧は安心して聴けるレベル。全体的に音が前に出ていい感じですが、前面だけです。広がりがあまり感じられないんです。極めて2D的です。センターに音が集中してる感じがします。レコード(オリジナル)を聴いた後では勝負になりません。CD用のマスタリングで全体的な明瞭度はアップしてますが、あまりにも平面的でつまらなく感じてしまいました。

言いたい放題ですが、リアルタイムで3回ほど比較試聴した感想を述べてみました。2013年頃のリマスターCDって比較的印象良かったんですけどね。レコードと比較してしまうと差が出てしまいます。

追記Great Tracks基本的に外れ無しです。今回比較したものもとてもバランス良い音、まとまった音で気に入りました。ジャケやクリアビニールも所有満足度高いです。オリジナルは手に入りにくいので、購入となれば迷わずGreat Tracksをおすすめいたします。

そうそう、レコード再生環境は公開しておりますが、CD再生環境は未公開でしたね。Pioneerの外付けドライブBDR-X12J-UHDでCDをリッピングし、マスタリングソフト上で再生、AMARIのDAコンバータを通して聴いております。レコードデジタルラボ内の比較試聴はこれで統一しております。以前EsotericのSACDプレーヤーK-05Xを所有しておりましたが、あまり好きになれませんでした。CDリッピング→PC→DAコンバーターの音には及ばなかったので手放しました。現在はAntelope Audio / AMARIのおかげで充分な環境なので、レコードデジタルラボ基準はぶれることなく進化しております。

今後もこのような比較試聴結果をご紹介しますが、あくまでもレコードデジタルラボ環境、レコードデジタルラボ基準なので、数ある良書の次あたりの参考としてください。