機材関連音質比較高音質関連

BNCケーブル比較試聴

NEW XP-DIC/BNC EN SE

さて、デジタル関連重要度高めUSBケーブル選定において、導入に至るまでの経緯葛藤を2回にわたって紹介したが、今回はマスタークロックジェネレーターとDACをつなぐBNCケーブルのレビューです。今回3種類のケーブルを比較しました。デジタル関連で近年重要視されてるマスタークロック、ジッターを減らす一つの対策としてクローズアップされることが多くなりましたが、例に漏れず当ラボでもルビジウムマスタークロックジェネレーター、Antelope Audio10MX(以下10MX)を導入しております。同メーカーのAmari10MXをBNCケーブルで接続しております。

10MX
10MX
Amari
Amari

マスタークロックジェネレーター(以下10MX)を使用することで、音質が良くなることは体験済みですが、BNCケーブルで音が変わる点については、USBケーブル同様懐疑的でした。よって比較試聴することなくショップお勧めのWireworld Platinum Starlight 7を使用しておりました。USBケーブル変更に伴う音質アップを体験したことで、デジタル関連のさらなる充実を図る上で、必然的にBNCケーブルの見直しと相成ったわけです。Cross PointのUSBケーブルNEW XP-DIC/USB EN SE導入に伴い、ショップ様のご厚意で同メーカーのBNCケーブルNEW XP-DIC/BNC EN SEをお借りすることができました。今回3種類のBNCケーブルで比較試聴してみました。

BNC Cable
BNC Cable

USBケーブルの比較では、そこまで大きな変化はないだろうと予測するも、見事に裏切られたわけだが、今回のBNCも半信半疑ながらにわかに裏切りを期待した。前回の比較レビューでは音の違いを観光地の写真に例えて表現してみたが、今回は今まで通り感じたままに言葉で表現したいと思う。理由は時間的余裕がないのでシンプルにまとめたいと思っただけのこと。早速いってみよ!

Wireworld Platinum Starlight 7
Wireworld Platinum Starlight 7

まずはWireworld Platinum Starlight 7(以下Starlight 7)、いままで長きにわたり使用してきたケーブルだ。懇意のショップに勧められたもので、当時BNCケーブルの中でもハイエンド寄りの品であった。今でもWireworldのデジタル系ケーブルは品数多くそこそこ認知度も有り、そこそこ人気もあるらしい。10MX導入と同時にStarlight 7を使ったので、まず10MX有と無の違いから。コチラのページでも書いておりますが、無しだと音のまとまりがなくそわそわした感じ。音のレイヤーや位相、音像、音場がまとまってない。有りだとそわそわ感が無くなり落ち着いて聴けるのだ。ちなみにクロック無しでも十分音楽は楽しめる。クロック有にすることで無しの音が劣ってると理解できるのである。やはりデジタル音源を扱う場合、クロック有か無しは重要である。で、Starlight 7かどうであったかは、次のBelden 1506Aで述べよう。

Belden 1506A
Belden 1506A

続いてBelden 1506A(以下1506A)、見た目はチープだが果たして実力は?はいはい、Starlight 7とは明らかに違う質感。全体のまとまり感はある程度維持されてるが、解像度、明瞭度、エネルギー量が足りない感じがする。クロックの恩恵としてのまとまりはあるが、音の質感や量感は圧倒的にStarlight 7に優位性がある。1506Aに代えたことでStarlight 7の良さを再認識した。USBケーブルをノーマルからAIMに代えた時の衝撃ほどではないが、BNCケーブル変更に伴う音質変化は十分ありと理解した。こうなるとますますCross Point:NEW XP-DIC/BNC EN SEに期待が懸かる!

NEW XP-DIC/BNC EN SE
NEW XP-DIC/BNC EN SE

続いてCross Point NEW XP-DIC/BNC EN SE(以下XP-DIC)に代えてみる。振れ幅が大きすぎる!Belden 1506Aからの変化が大きいので、改めてStarlight 7で聴いた後XP-DICで聴いてみた。愕然としたね!毎回大げさで恐縮ですが、Starlight 7と比較しても違いは明らか。まず一聴してわかることはハイハットやシンバルの響きが違う。Starlight 7がうるさく感じるほどXP-DICは上品で煌びやかに響く。高域の質感がよりクリアーになり解像度、鮮度が上がる。無駄な響きがない分低域の明瞭度も上がり、見通し良く全体のまとまり感がさらにアップした。BNCケーブル、お前もか!

10MXには10M出力が10個ある。予め3本のBNCケーブルを接続しておき、Amariの10M入力端子に交互にBNCケーブルを抜き差ししリアルタイムで比較試聴してるので、音の違いが手に取るようにわかる。正直ここまで変化があると思っていなかったが、XP-DICは別格である!もうこれ以上のことは書く必要ないが、デジタルケーブルもCross Pountはお勧めである。追記:BNCケーブルをリアルタイムで抜き差しで比較したが、ケーブル接続後時間をおき、クロックを安定させた後に試聴するとより違いが明確になった。オーディオ機器全般に言えることだが、使用前の暖機は必須。クロックジェネレーターもしかりでございます。

この比較試聴は2週間前のことである。すでにNEW XP-DIC/BNC EN SEは運用中だ。デジタルケーブルもCross Pountがお勧めと書いたが、アナログケーブルも、そしてインシュレーターもおすすめの物がある。これらも日々運用してるので順次紹介していきます。Cross Point製品に興味ある方。乞うご期待^^