レコード反り歪み修復 AFI FLAT.DUO
デリケートなレコード故に悩みも尽きない
1877年にエジソンが発明したフォノグラフ(円筒形の物)から円盤形に進化し、シェラックという硬い素材を使ったSP盤が一般化、さらに素材や溝の技術が進歩し、1940年代後半から1950年代にかけて長時間再生できる「LP盤」、シングル用の「EP盤」などが登場します。
そこから現在に至る数十年間普遍的な形状で音楽愛好家を楽しませてくれているレコードだが、現在レコードの楽しみ方は多岐に渡る。
音楽を聴く。ジャケットのデザインを観賞または鑑賞する。ネットやお店でレコードを買う。中古レコード屋さんでレコード探す(掘る)。他にもあると思うが、メインは音楽を聴くことであろう。デリケートなレコード故に悩みも尽きない。

一番肝心な音楽を聴く行為の妨げとなるのがプチパチノイズや針飛びだ。主にレコードの汚れ、傷、反り、歪みでこれらの事象は起こるとされる。レコード洗浄でノイズは抑えることができるが、深い傷に伴う針飛びは改善不可で絶望的である。
反り歪みについては定期的なバウンドで音が途切れたり、大きく針飛びが起こる場合がある。反り歪みが軽度でなまじ再生可能であっても針やスピーカー(ウーハー)へのダメージが気になり大きなストレスとなる。
レコードには新品、中古に関わらずこのようなリスクが付きもので、時にネット購入はストレスになる場合がある。そのストレスの一部を軽減できるのであれば購買意欲も湧き楽しみも増えるというもの!
AFI FLAT.DUOの導入

改善不可の絶望的な深い傷はさておき、レコードの反りやゆがみを改善し、レコードをプレス直後の音溝に一層近づける機能(高音質化)を搭載したAFI FLAT.DUOを2026年4月に導入。
今回のニュースコーナーはAFI FLAT.DUOの使用感をまとめます。皆様にもAFI FLAT.DUOご利用いただけるレコード反り歪み修復サービス運用開始についても触れたいと思います。
AFI FLAT.DUOでの改善

上記画像のほとんどが輸入盤で140~180g重量盤が半分を占める。今回AFI FLAT.DUO(以下DUO)導入に伴い、反り歪みがあるレコードを選定した結果30枚(2枚組有)ほどになった。海外から取り寄せ未試聴になっていたものや、一聴して盤の歪みを嫌い即試聴を止めたものも多々ある。恐らく海外からの輸送時に熱ダメージを食らい歪んだのであろう。
新品であれ中古であるレコード購入はある意味賭けである。反りや歪んだレコードを掴まされ何度も悔しい想いをしたが、そんなことからようやく解放された。上記画像全てDUOでフラット化し反り歪みが改善できた。歪みすぎて再生できないレコードも3点あったが全て再生可能となった。驚きの改善率である。

使い方はコチラを参照いただくとして、DUO使用前にやっておくべきことがある。強固な筐体にデリケートなレコードを挟みゆっくり加熱ゆっくり冷却するのだが、レコードに汚れがあると本来の効果が得られないばかりか、レコードにダメージを与える恐れもあるためレコード洗浄は必須だ。
AFI FLAT.DUOの対応不可
またメーカーの注意事項として金箔と銀箔が混在したレコードとピクチャーレコードには適してないとのこと。カラー盤やマーブル模様の盤は問題ないが、ピクチャーレコードの構造上熱処理は適さないのだろう。
AFI FLAT.DUOのRDLABO的活用

使い方は至って簡単だが、複数のプログラムや設定呼び出しなど、わかりにくい点は否めない。一通り理解した上で適切と思われるプログラムや設定を試してみた。30枚のレコードの中で反りが酷く再生できない捨て盤3枚を実験台とし、様々な設定でフラット化を試みた。
結果はコチラである。上から黒、オレンジ、青のレーベルのレコードのビフォーアフター動画を見れば改善は一目瞭然。設定温度や時間は複数試したがレコードデジタルラボ流のベストを導き出した。基本的にスタンダードモードと同じ時間設定とし、温度を低めに設定することが基本。改善の程度で複数回実行することで最大限効果が得られることが分かった。180g重量盤かつ歪みの酷い物は温度や時間の設定をほんの僅か調整することで改善率を上げることができる。

日本製のレコード修復機器(某メーカー製品)は、レコードの仕様について色々制約があるようだが、DUOは金箔銀箔混在盤、ピクチャー盤以外一般的なレコード(7インチ含む)は概ね対応可能だ。(業界初の)SP盤専用のシェラックモードもあるので、適用範囲の幅広さも申し分ない。更に2枚同時に処理できる点や消費電力が同メーカー品より大幅削減となったことも特筆すべき点だ。
AFI FLAT.DUOによるレコードの反り歪みの改善は、レコードの状態と種類に応じて温度と処理時間を設定し、複数回処理を行うことで最良の改善結果が得られる。
レコードリラクゼーション高音質化 AFI FLAT.DUO
リラクゼーション・プログラム メーカー解説:ビニール・レコードを非常にゆっくりと均一に加熱し(及びその後冷却)、巧みに温度をコントロールしながらレコード盤をリラックスさせストレスを除去していきます。大半の事例において、このサーマル・プロセス は、注目に値する音質改善をもたらします。従来モデルの温度管理プログラムの精度を更に向上させ、レコードをプレス直後の音溝に一層近づけることが可能となります。
メーカー解説を一読すると眉唾と感じるのは私だけではないと思う。実際リラクゼーション・プログラム実行前後の音質比較するにしても、プログラム開始から終了まで3~4時間かかるわけで、4時間前(実行前)の音質と実行後の音質を比較して、なるほどこれは音質良くなってるねー!ってリアルタイムで比較していないのに堂々と音質が変わったことを宣言することが眉唾である。4時間後のアンプの温まり具合や体調などにより聴こえ方が違う場合もあるので、本来の音質差を測るのは難しい思うのたが….。

AFI FLAT.DUOでの高音質化
そこで当ラボでは同じ新譜レコードを購入し、リラクゼーション・プログラム処理盤と未処理盤を用意した。レコードリアルタイム試聴と録音ファイルリアルタイム比較試聴が目的だ。後者が最も確実な方法なので、数時間オーディオ機材を温めた後、それぞれの盤よりA面2曲目のみ同じ条件で録音した。録音ファイルは後ほどDAW上で並べ交互にリアルタイム比較するとして、まずは処理盤と未処理盤をリアルタイム試聴してみた。
差は顕著だった(笑)(笑)。眉唾と言っておきながら、、、、変わり身の早いこと(;’∀’)。リラクゼーション・プログラム処理後の盤は、余計な響きが無いからか音が心地よい。角が取れて丸くなったという表現は適切ではないが、例えばハイハットのジャリジャリとした滲みが無いが輪郭は明瞭。エッジがほぐれた感じ?!他の楽器も同様で骨格はしっかりしてるが贅肉が無い分見通しが良くなってる。処理盤の方が抜群に音質が良い。録音ファイルはリアルタイムで切り替えて聴いたが明らかな音質差に思わずニヤリ。
未処理盤も抑揚のある高解像度の素晴らしいサウンドであるが、処理盤に切り替えるとざらついた感じや派手さが抑えられとても良い響きかつ明瞭なサウンドとなった。

(そんなことは)無いと思うが、各レコードの個体差かもしれないので、未処理盤をリラクゼーション・プログラム実行後、日を改め同じ条件で録音、実行前の音声と実行後の音声、これは同じレコードからの録音音源のガチ比較。結果は明白!明らかに実行後の音声に優位性がある。
改めてAFI FLAT.DUO リラクゼーション・プログラムの素晴らしさを実感した!!
AFI FLAT.DUOのリラクゼーション・プログラムは、レコードを装着し電源オンから温度が52℃に達した時点で60分間レコードをリフレッシュ(52℃のまま)。
その後自然冷却で35度の時点で終了となる。ここで注目したいのは52℃60分であればレコードの反り歪みも改善可能であること。重量盤含め複数のレコードで試したが、
1回ないし2回でほぼ改善するため、反り歪み修復と合わせてレコードのリラクゼーション効果も得られることが分かった!
熱処理による反り歪み修復において音質的な副作用は無く、むしろ音質が良くなる副次効果が得られ、リラクゼーション・プログラムによるレコードの音質改善効果に加え、レコードの反り歪み改善の副次効果が得られる。つまりフラット化もリラクゼーションも同等の効果が得られる。レコードデジタルラボではこれらの効果をお客様にも提供できるよう、レコード反り歪み修復サービスとして新たなコースを開設します。
レコード反り歪み修復サービスの導入
レコードのフラット化か、リラクゼーション・プログラムの高音質化か、選択制ではなく、いずれも含むレコード反り歪み修復サービスとご理解ください。レコード1点辺りの費用は改めて提示します。
レコードのデジタル化と合わせてご依頼いただくことも可能です。その場合修復サービス分は割引価格となります。
なお、AFI FLAT.DUO使用時のトラブルは現状ございませんが、新設ページの注意事項としてリスクを記載する予定です。
新ページ開設時改めてご報告いたします。
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