DS AUDIO 光カートリッジ DS003レビュー

高音質コース、およびDJコース用にDS AUDIO DS003を導入。光カートリッジデモ試聴についてはコチラのページをご参照、光カートリッジMaster3レビューについてはコチラのページご参照。各ページ参照いただくことで、光カートリッジ3モデル（Master3 / DS-W3 / DS003）の音質傾向がある程度ご理解いただけると思うが、エントリーモデルの一つ上のグレード、レギュラーモデルの位置付け（恐らくである）DS003について多く触れていなかったので、導入を機にレビューしたいと思う。参照ページと一部重複する内容と、年末多忙期につき簡単レビューとなる点はご容赦。

DS Audio DS003 & KS-Remasta KS-VWS-Tempest.Ⅰ/NVK

さて、DS003はDA AUDIO光カートリッジ6つのグレード中下から2番目のモデル。恐らく光カートリッジラインナップ中最も売れていると予測する。オーディオ初心者ではなく、ある程度オーディオに精通しており、かつMCカートリッジの繊細表現を好み、アナログ道をそれなりに極めた方が、光カートリッジに興味を持った際にお勧めできるグレードがDS003であると。私がオーディオ機器営業マンの立場ならそうするであろうと、勝手な予測で書いているが、音質にこだわりを持つ方にも十分通用する良い音を出してくれるのがDS003である。

トレース能力についてはMaster3に圧倒的優位性があると前述（リンク）レビューで記載しているが、改めてトーンアームGLANZ MH-1200SとViV laboratory Rigid Float/CB (13)のセッティングを見直したところ、DS003のトレース能力も大きく改善したことを追記しておく。

さて、DS003の音質だが、DS-W3のハイ上がりの質感ではなく、Master3の質感に近い。僅かにトレース能力が劣る点と、音の輪郭がMaster3と比較するとほんのわずかに滲んでる感は否めないが、解像度の高さや低域の充実感はMaster3のそれを踏襲しており、ながら試聴の際などMaster3と区別できないほどである。これぞ光カートリッジサウンドと言っても良いほど鮮烈なサウンドであるから、コスト的にもDS003が圧倒的に売れているのではないかと結論付けてしまう。

LyraのEtnaとDelosの比較レビューを過去に行ったが、その関係性に少々似ていると感じた。Master3よりも少々荒っぽいDS003がダンスミュージック向けというのは当方の主観だが、マスタリングでDJユースに仕上げる素材としてはDS003で録った音源でも十二分であるということを強調したい。そりゃ、個人的に、私が、DJで使う音源は最高音質のMaster3(プレミアム特別コース)で録りますが、、、1曲の単価、コスパを考えると、DJコースでDS003録音をお勧めせざるを得ないというのが正直なところ。ロックやダンス系、歌謡曲、ポップスなども、最高音質をお求めの場合プレミアム特別コースをお勧めするが、元気な高音質をお望みの場合、高音質コースかつ使用針はDS003をお勧めしたい。

通常の高音質コースとDJコースはMCカートリッジを使用するが、当ニュースコーナーでは両コースに限りDS003光カートリッジ指定可能とする点をレビューと共にお知らせする意図があるが、当然MCカートリッジと光カートリッジ音質の違いは何か？という質問が来ることが予測できる。難しい質問です＾＾。

当ラボのシステムにおいて私が理想とする繊細かつパワフルなサウンドを奏でてくれるのがMCカートリッジで、光カートリッジはMCのそれに明るさと元気が加わるイメージというのが一番しっくりくる。誤解を恐れずに言えば、光カートリッジの音質は今まで聴いたことが無い音質である。月並みだが良い意味である。自身の言葉に自信が無いが故、安易な枕詞を多用するが(笑)、表現に戸惑うほど良い音だと私は思う。

プレミアム特別コースはMaster3を使用する。で、お客様の反応が非常に良い。過去案件をプレミアム特別コースでデジタル化し直すリピーター様も複数いらっしゃるほどである。光カートリッジの音はデジタル化向きとすら思うほどであるが、高音質コース、DJコース希望のすべてのお客様に光カートリッジDS003使用を勧めているわけではございません。

光カートリッジの音質は今まで聴いたことが無い音質（個人的感想）であるが故、もしかすると好みが分かれる恐れがあるので、レコードのデジタル化が初めてのお客様には通常の高音質コース、DJコースのお申し込みをお勧めします。デジタル化を何度か経験されてる方、当ラボのリピーター様で、音質に変化を求める方には高音質コース、DJコース光カートリッジDS003使用がお勧めです。さらに上の音質をお求めの場合高音質特別コース（MCカートリッジ使用）を勧めます。当ラボ最高峰の光カートリッジサウンドをお求めの場合高音質プレミアム特別コースをお勧めします。