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DS Master 3 光カートリッジ レビュー & 新コース告知

DS Master 3

DS AUDIO 光カートリッジ第3世代に惹かれ自宅デモを行ってから数か月、DS003からスタートしDS-W3を経て最終的にDS Master3に辿り着いた^^。DS AUDIOについては当コーナーでも何度か取り上げているが、今回は総括としてDS Master3を用いた新コースの紹介もかねて取り上げたいと思う。

DS-Audio Master3
DS-Audio Master3

光カートリッジは専用のフォノイコライザーが必要で、同社以外にも複数のメーカーから光カートリッジ対応モデルがリリースされている。レコードデジタルラボで導入の際、光カートリッジ専用フォノイコライザーはDS AUDIO製以外の選択は考えず(過去の経験上)同メーカーの組み合わせ一択とした。一択と言っても複数のグレードから選択するが、カートリッジとフォノイコライザーのグレードは合わせる必要はない。例えばDS003フォノイコライザーとDS-W3カートリッジの組み合わせ、DS-W3フォノイコライザーとDS003カートリッジ組み合わせも問題ない。

レコードのデジタル化を主たる目的とし複数回に渡るデモの結果、フォノイコライザーDS-W3(以下フォノDSW3とする)、カートリッジDS Master3(以下Master3針とする)の組み合わせを最終的にベストコンビとし、新コース専用のシステムとした。

DS W3 フォノイコライザー
DS W3 フォノイコライザー

DS Master 3
DS Master3

まず、DS AUDIO光カートリッジ第3世代の音質傾向や、カートリッジとフォノイコライザーのグレードによる音の違いはコチラのページを参照いただきたい。

端的に言えばフォノイコライザーのグレードが高いほど出音の熱量やパワー感が増し、カートリッジのグレードが高いほどトレース能力や解像度が上がる結果となった。

個人的には、DS AUDIO光カートリッジ第3世代の音質は、フォノイコライザーグレードによる差は少なく、カートリッジグレードによる差が大きいと感じた。特筆する点はMaster3針のトレース能力の高さである。

リファレンスレコード
リファレンスレコード

再生が難しい12インチおよび7インチシングル、内周歪みが顕著なLPなど検証用レコードを用いて(上記画像はお気に入り盤であり検証用ではない)各カートリッジのトレース能力を検証するが、Master 3針は別格であった。

レコードプレーヤーSL-1000Rをベースに、トーンアームGRANZ MH-1200SViV laboratory Rigid Float/CB (13)を用いてもなおトラッキングエラー(バスドラダブり)や内周歪みに悩まされていたが、Master 3針使用時内周歪みは気にならず、ダンスミュージックの12インチシングルにありがちな、瞬時に出力が高くなるバスドラ箇所のダブり音も一切発生しない驚きの検証結果となった。

DS003針DS-W3針よりも更に濃厚な音質かつ高次元のトレース能力を備えたMaster3針はもはや異次元。高解像度故に、今まで聴こえなかった音が新たな感動を生み(レコードで)音楽を聴くことが楽しくなり、その感動そして楽しさをもデジタルに封じ込めることができるDS Master3針

DS Master3針使用を前提としたプレミアム特別コースを新設します。


今回フォノDSW3Master3針の組み合わせに至った経緯は前述の通りであるが、実はMaster3針デモ貸し出しに至った経緯は他にもある。

Disco Ivent
Disco Ivent

フォノDSW3DS-W3針の組み合わせでほぼ決まっていたが、デモ期間の間にDiscoイベントがありイベント用にDS-W3針で録音した音源を箱で大音量再生するも、高域が目立ち過ぎてなんだか苦しいのである(汗)。

ダンスフロアで高域が体に刺さることは当方が一番嫌うこと。。。これには正直愕然とした。自宅大音量再生ではダンスミュージックのスピード感と凄まじい解像度の高さに驚愕していたが、現場再生ではかなり痛々しい音となった。

原因は分からないが、DS-W3針のカンチレバーはボロンである。ボロンが悪さをしてるとは思えないが、アルミカンチレバーのDS003針とはにわかに傾向が違うと感じた。某オーディオレビューサイトでDS-W3針はハイ上がりで激烈な音と表現していた。激烈はふさわしい表現だと思うが、クラシックのレコードレビューに激烈とあったので、幾分アイロニカルでありながら遠回しにディスってるとも感じた。そのレビュアーさん、何となく、ほめてないような、気もする。。。

とりあえず当方の意見はダンスフロアで使用するデジタルファイルアーカイブにDS-W3針は向かないということ。自宅や車、スマホで使うデジタルアーカイブにはお勧めのカートリッジということだ。リアルタイムレコードリスニングも相当熱い音が出るので楽しめるのではないかな^^。

話を戻そう。ダンスフロアにてDS003針で録った同曲と比較してもDS-W3針高域の出方が異なる。プラグインのマスタリング設定は同じなので単にカートリッジの出音の違いということが分かる。デジタル化、ノイズ除去、マスタリングの際、DS-W3針録音専用プラグイン設定って言うのも本意ではないので、DS-W3針の導入は見送ることに。この時点でフォノDSW3はオーダー済みだったため、、、、(汗)、、、、Master3針に期待を寄せざるを得ない状況となった。

これでMaster3針が更に高域が痛々しいなんてことになったらどうしよう!!!!不安が頭をよぎったが杞憂であった。Master3針で録音した音源はフロアでも圧巻の音質であった!音質の良さは言わずもがなで、低域の量感も申し分なく中域の濁り、雑味、高域のギラつきや痛さもない。とにかく気持ちよく踊れる音質!である^^。

DS Master3
DS Master3

少々訳ありでデモ品2モデルお借りした点はさておき、Master3針はダンスミュージックでも大活躍必至です!当方のライフワークの一つであるDJ活動にも大きく影響及ぼしかねない事態に(笑)。あまりにも音が良すぎて過去の録音分全てMaster3針で録音したい衝動に駆られております。使用頻度高めの曲だけでも早急に差し替える予定ですが、あくまでも業務最優先とします。

Master3針の総括いかがだったでしょうか?簡単にまとめ過ぎて物足りないかもしれませんが、Master3針の良さは十分伝わったのではないでしょうか?昨年9月に更なる高音質化のご報告をいたしました。これはあくまでMCカートリッジシステムのブラッシュアップであり、今回DS AUDIOの光カートリッジシステム、いわゆる別ラインで新たな特別コース、プレミアム特別コース新設の報告も兼ねております。

DS Master 3
DS Master 3

漆黒の闇(レコード盤)を切り裂く一閃の紫光(Master3針の光)!今後に期待です^^。