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DJネタ、アカペラ作成、DENON DJ PRIME 4レビュー

DENON DJ PRIME 4 & PRIME GO

2025年1月、今年一発目のニュースコーナー。今年も熱く情報発信いたします。今まで同様詰めが甘い箇所ございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、今年一発目ということでDJ関連の話題からスタートするが、これには理由があってですね、昨年2024年はDJコースのご依頼が増えたことと、数年前ディスコン(製造中止)となった名機、DENON DJスタンドアロンコントローラーPRIME 4が手に入ったことが最大の理由でして、、、、加えて色々嬉しいことと発見があったので紹介したいと、重い腰を上げた次第です。

DENON DJ PRIME 4
DENON DJ PRIME 4

昨年DJコースご依頼増加については定期的にご依頼いただく顧客様が増えたことと、コロナ明けでDisco Club系イベントが増えたことによる需要拡大が主な理由と推察(当方も昨年はDJする機会が倍増)。PRIME 4入手はたまたま状態の良い品(新品同様)を某オークションで見つけたことがきっかけ。PRIME 4発売当初から注目していたが、サイズが極端に大きいことと、コロナ禍によるイベント縮小が予測できたため、安価でコンパクトな同メーカーPRIME GOを導入。
DENON DJ PRIME GO
DENON DJ PRIME GO

PRIME GOの操作性や音質が気に入りあっさりPRIME 4への興味は薄れたが、自宅やイベント現場でPRIME GOを使用する度音質への不満が。。。音質が悪いとは言わないが、高音質音源使用を謳うDJとしては一般的な音質では到底納得いかず、高音質と評判が高いPRIME 4への想いが再燃した。そしてコロナが落ち着いてきた2023年頃イベントも増えつつある状況踏まえ、PRIME 4導入を検討し始めるも時すでに遅し!ディスコンとなっていたのである(笑)。

しかしメーカーサイトを見るとSC LIVE 4というモデルがラインナップされており、販売価格はディスコン前のPRIME 4よりわずかに安い。触手が働き興味を持って色々調べると、音質に関わるDAチップ(デジタルをアナログに変換する)が各機器で異なり、音質に優劣があることがわかった。メーカー担当者に確認した結果PRIME 4>PRIME 2>SC LIVE 4>SC LIVE 2>PRIME GOだそうだ。しかし圧倒的にPRIME 4が高音質で次のPRIME 2はそこそこ高音質、SC LIVE 4PRIME GOまでは音質的に大きく変わらないとのこと。

SC LIVE 4への想いは玉砕(笑)。SC LIVE 4導入はつかの間の妄想であったが、こうなればPRIME 4の中古をねらうべく定期的にオークションやメルカリをチェックするも、当初の販売価格より高いものばかりである。比較的安価なものは使用感あったりジャンクだったり。PRIME 4の販売期間が短く為替の関係か、、、初期価格設定が低すぎたことに加え、高音質や製品の圧倒的ハイクオリティのおかげで中古価格が高騰したものと推測する。この時点(2023年)で一旦諦め定期的な中古市場検索を行っていた。

2024年そうこうしてるうちに海外でPRIME 4+というモデルがリリースされstem機能が付いてることを知る。

Stemファイルはマルチ・チャンネルのオーディオファイルです。例えばベース・ドラム・ボーカル・メロディといったように、ひとつのStemファイルの中には4つの音楽要素が含まれます。各エレメントに対して操作を加えることができるので、これまで不可能だった方法でのミックスが可能です。

これ凄いですね。簡単に言えば通常のwav音源が4つのマルチトラックのように扱える。アカペラも簡単に抜き出せるってことね!ヤバいですねこれ!この時点で色々調べると海外物を購入する場合国内サポートは受けられず新品価格は48~50万円、日本でのリリース予定は無しとのことだ。並行輸入ものは論外かつ価格もバカ高い、、、、これで完全にPRIME 4およびPRIME 4+導入は完全に潰えた!

し・か・し

年明け2025年早々たまたま見たオークションで新品同様即決PRIME 4発見!しかも内蔵ハードSSD512GB付き!ウオッチ登録34人程度だが質問してる方がかなり購入前向きな感じ。なおかつ即決価格は定価より1.5割ほど安い!うかうかしてられない!迷わず即決!無事購入と予想外の急展開!イベント会場DJブースの設置や我が家の置き場所など考える間もなく購入したが、届いた品を見て諸々どうでもよくなるほどお品がきれい!!!

PRIME 4 wide
PRIME 4 wide

PRIME 4 ZOOM
PRIME 4 ZOOM

美しい本体にうっとり!今年一番良い買い物をした(現在1月12日だが)。それはさておき、機材本体や音源仕込み用ソフト(Engine DJ)のヴァージョンアップが先決だ。しばらく見ない間にDENON DJ関連サイトがわかりにくくなった(汗)。どのページを見ればよいのか、、、ターゲットページに到達するのに時間を要したが、本体アップデート用ファイルと音源管理用ソフトEngine DJ PC用ファイルを無事ゲットした。

PC用Engine DJは難なくアップデートできたが、本体アップデート方法失念していたため、PRIME 4サポートサイトなどくまなくチェックした。非常にわかりやすくまとめてあるので、USBメモリ経由でPRIME 4本体のアップデートも完了。で、ここから物語の始まり!!!!


サポートページ読み進める中で、Engine DJおよび本体ヴァージョン4.2以降はstems対応と記載されており、PRIME 4+はヴァージョンアップ後すぐにstems機能が使えるとのこと。その他のEngine DJ ハードウェアの場合は、ライセンスを購入する必要があります。購入後、デバイスのEngine DJ Profileにサインインするだけで(わかりにくい表現だな)、Stems機能がアンロックされます。と記載!つまりライセンス購入サイトで購入後(現在のレートで1660円程度)、Engine DJ ハードウェアデバイス本体(PRIME 4~PRIME GO)でEngine DJ Profileにサインインすればすぐにstems機能が使えるということが分かった。

しかし(独り言です)、ライセンス購入後デバイスのEngine DJ Profileにサインインするだけでstems機能が使えるようになる点は、もっと大々的に宣伝してほしかった。そしてもう少しわかりやすく表記してほしいね。まあ、アカウント登録し、ライセンス購入し、デバイスのEngine DJ Profileにサインインしたところでstems機能使えるようになったから、別にいいんですけどね。。。。ちっちゃくサラッと書いてあるだけではあまり気付かないよ、って思うのは私だけか?皆知ってるのか?あと、Engine DJサイト(恐らく海外サイト?)で重要事項、注意事項書いてあるが、これも翻訳しないといけないし、なんか少しわかりにくいと感じた(独り言)。

話を戻そう!
海外リリースのPRIME 4+買わなくともPRIME 4PRIME GOがあれば、1660円のライセンス購入でstemus機能が使えるという!なんてことでしょう!もう少しこの情報速く知りたかったと思ったが、2025年1月より順次対応とのことだったので、今回たまたま見つけたオークション即落が良きタイミングかつ運が良かったと、ダブルのラッキー感に浸ることができた。


ここでで簡単にEngine DJ ハードウェアデバイスへのstemsライセンス登録方法を記します。
stemsライセンスの購入とEngine DJ Profileにサインインの前にアカウントの作成が必要だ。サインイン後所有しているEngine DJ ハードウェア(私の場合PRIME GOとPRIME 4)を登録(ハードウェア本体の裏側にあるバーコード番号)。続いてstemsライセンス購入すると、自身のアカウントにEngine DJ Stemsが追加される。ちなみにアカウントにログイン後、左下にあるinMusic Profileリンクをクリックすることでマイアカウントページに入りSee all your product registrationsクリックで自身購入製品一覧が確認できる。Engine DJ Stemsが一覧にあることを確認し、ディバイス本体を立ち上げviewボタン長押しからメニュー画面に切り替え、人型アイコンのProfileボタンをタッチ、Log Inボタンをタッチ、ディバイス本体wi-fi接続後QRコードが表示、スマホでリンク先に飛びサインイン後の操作で、ディバイス本体画面にアカウントが表示、本体側の操作後に再起動となり、以降stems機能が使えるようになる。stemsの質問事項仕込み及び操作方法はリンク各参照。

stems
stems

stemsライセンス登録後、予めEngine DJで仕込んだstems該当曲が本体タッチスクリーンに表れ見事に4つのパートに分けて再生できた!!!!これは驚きです。特にヴォーカルのみ再生(いわゆるアカペラ)クオリティが高く、今後のイメージが膨らむ。コチラのページを読めばすぐに使えるようになるが、上位機種(PRIME 4)のみならず下位機種(PRIME GO)まで分け隔てなく(1660円出せば)使えるのは非常にありがたい。しかもアカペラの精度が高くリアルタイムDJミックスのみならずREMIXおよびRe-Edit制作にも使えそうだ。

DENON DJすごいね。Pioneer DJのミキサーやDJソフトウェアrecordboxは世界基準と言っても過言ではないが、今後Pioneer DJ機器もstems機能対応になるのか?もしかしてもう使える?何も調べてないのでわからないが、stems機能、、、ますますDJ文化を発展させるか?あるいは退廃か?んー、個人的には何とも微妙な(笑)。端的に言えばだれでもそこそこのクオリティのDJプレイremix作品が作れてしまう世界ってどうなの?って思うことはあるが、便利な世の中ってそういうものなんだと思います。

といったところで、PRIME 4導入断念の経緯と、ここ1週間の急展開の物語をダラダラ書いてきたが、いよいよ本題(笑)メインの登場だ!

DENON DJ View
DENON DJ View

壮観である!現状2台のEngine DJディバイス、急遽ニトリで購入した昇降機構付きのデスク、なかなかしっかりしており見た目も美しい。折りたたみ式なのもありがたい。常設は無理なのでイベント前の仕込みやDJ音源比較時に引っ張りだすことになるだろう。

さて、PRIME 4の衝動買いで棚ぼた的なstems機能であったが、一番興味がある部分は音質だ!レコードデジタルラボ案件や自身のDJ用音源比較用に高音質DJ機材PRIME 4を導入したといっても過言ではない。マスタリングソフト上のAB音源比較も多用するが、ことDJ音源については頭のキューポイントを合わせ、ノーマルピッチ再生しながらクロスフェーダー切り替えで瞬時に音質比較が出来るため、PRIME GOを積極的に使ってきた。しかし、先述の通りPRIME GOの音質に疑問を抱くようになってからこのスタイルは封印。PRIME 4に期待ということで早速ーー!その前に、PRIME GOPRIME 4の音質比較を試みた。

DENON DJ PRIME 4 & PRIME GO
DENON DJ PRIME 4 & PRIME GO

(上記画像は設置イメージ)使う音源は同じでピッチもEQもノーマルとし、音量のみ合わせ縦フェーダーを交互に切り替え比較。思った通り全く出音が違う。

メーカーの方に音質の違いを伺った時にイメージした音質差をはるかに超える!ほど違う。当ラボのシステムで聴くからなおさらなのか、、、、この段階でPRIME GOとの比較はさっさと終了しPRIME 4で色々聴いてみた(多機能であるなど、DJギアとしての性能紹介はYou Tube動画等に譲る)。主に24bit / 96kHz wavデータを聴いたが、普段当ラボが扱うマスタリングソフト上で再生する音源のそれと何ら遜色ない!ハイエンド音源プレーヤーといっても過言ではない。ダンスミュージックを扱うこと前提の調音は成されてると思うが、耳と身体で感じるスピード感、アタック感など、ダンスミュージックに欠かせない要素や一聴して高音質とわかる解像度の高さ、そしてEQの効き具合も申し分ない。さらに同じ曲のマスタリング違いを交互に比較すると、その差も非常にわかりやすい。

買ってよかったPRIME 4と思わずこぼれたこの言葉(笑)。これからの活躍(PRIME 4の活用)をイメージすると顔がにやけるが、さらにstems機能による恩恵は相当大きい。先述したがヴォーカルアカペラのクオリテが非常に高く、カラオケ作成も非常に簡単である。これには本当に驚いた。スタンドアロンまたはDAW上で動くプラグインソフトでヴォーカルキャンセルやstems機能同様のものがあるが、楽曲によって結果が大きく違う場合があり(当方所有の某ソフト)、長い処理時間の割に結果が伴わなかったことも多々あった。それに比べPRIME 4から出力されるstems音声は平均的に分離クオリティが高い。用途の幅は広がるものの、ことDJプレイにおいては扱いやすい音声となること間違いなしだ。そして今月開催予定のDiscoイベントでどのような音を出してくれるか箱鳴りも楽しみである。今後の音源作成においてワンランク上の音作りにPRIME 4は欠かせない機器となることは間違いない。

例えばレコードをハイレゾ録音し、その曲のヴォーカルをPRIME 4の高音質stem再生し新たにハイレゾ録音でアカペラハイレゾ音源作成なんてこともできるわけだ。こういう音源を求めてるDJさんも確実にいると思うので、気になる方は相談してください

ということで、新年第一弾ニュースコーナー、長くなってしまったが、今後ますます増えるイベントで使用するDJ用音源作成、そしてDJコースご依頼など、お客様に喜んでいただけるよう取り組んで参ります。DENON DJ PRIME 4の活躍に期待してください。

注意事項(翻訳表示で確認)ピックアップ
●1つのstemsライセンスにつき、Engine DJ ハードウェアデバイス4台まで登録可能。5台目からは追加でライセンス購入が必要。
●Stems ライセンスの認証を維持するには、30 日以内に少なくとも 1 回は Engine DJ ハードウェアをインターネットに接続する必要があると記載。
30日以内に1回の接続は、wi-fi環境で定期的に本体の電源入れればクリアーできるのか?わかり次第追記します。

あと、当方が直面した不具合について簡単に触れておこう。Engine DJソフトとPRIME 4本体を最新ヴァージョンにアップデート後、Engine DJ上で音源解析操作を行うもFailed errorと表示され解析できないファイルが複数あった。昨年秋以降にマスタリングしたファイルのみ解析できないようだ。思い当たる節としてタグ付けソフトとマスタリングプラグインを変えた程度である。音源の仕込みができないのは大問題なので、errorの際表記される文言で検索してみた(Failed to load track!またはUnspecified Error?など)。
コチラのサイトでLaokeさんの回答を実行したところ改善した。

windows10の場合、設定→時刻と言語→言語→管理用の言語の設定→システムロケール変更→ワールドワイド言語サポートでUnicode UTF-8を使用にチェック入れるでエラー回避できました。
しかしtextファイル等で文字コードANSI形式で保存されてる物は、文字化けするので注意が必要。ちなみにUnicode UTF-8を使用のチェックを外せば文字化けしないので、ANSI形式で保存されてる物をUTF-8形式で保存しておけば問題ないと思いますが、エラー回避や文字化け回避の最善策としてお勧めしてるわけではなく、あくまでも当環境下で改善した方法を紹介しております。トライする場合自己責任でお願いします。