レコード機材関連音質比較高音質関連

MMカートリッジその2

MM Expander

前回はタイムオーバーということで妙な締めくくりでした。前回最後にアメリカ製のSumikoのAmethystを試聴したという文言で終わってますね。早速続きと参りましょう。MMカートリッジということで、プリアンプのMODEL1とフォノイコライザーV600で試してみた。

 

MODEL1とV600
MODEL1とV600

まずMODEL1だが、やたら高域がキンキンしてうるさい(笑)。MODEL1はDJミキサーでもあり、MM針でのレコード再生には定評がある。ortofonのDJカートリッジではかなり良い音を出してたので、期待してたがこのギラギラ音にはがっかり。。。Sumikoってこんなもんか?続いてV600内部のデップスイッチを47kΩに切り替え聴いてみた。今度は高域の明るさが無くなり中域の元気さが無くなり低域も物足りない。これではMMカートリッジの良さが全く活かされてない。再びSumikoってこんなもんか?あるいはV600のMM再生ってこんなもん?正直がっかりした。ortofonのDJカートリッジではV600もいい音だしてたのに。。。。どうもSumikoのMMカートリッジと当ラボ機器との相性が悪いと結論付けるも、実はあらかじめ秘密兵器を追加でお借りしたのであった!!!!

 

AFE-10
Aurorasound

Aurorasoundという日本メーカーのMM Expander:AFE-10というオーディオアクセサリー的な装置だ。詳しくはメーカーサイトで確認していただくとして、簡単に説明すると、一般的なフォノアンプのMM入力の負荷抵抗値はほとんどが47kΩに固定されており、また負荷容量値も固定されているのだが、その数値を調整することでカートリッジ本来の特徴を活かすものらしい。理屈はさておき要は2つのつまみを切り替えて好みの音になればそれでOKというもの。早速Sumiko含めortofonのDJカートリッジも引っ張り出して試してみた。

 

MM
MM

とりあえずメインのSumiko!まずMODEL1から(接続:ターンテーブル→AFE-フォノイコライザーMM入力-10→MODEL1)。驚いた!スイッチを切り替え複数のパターンを試すが、ハムノイズが爆音!これは拒絶されてると判断。最悪の相性らしい(笑)。原因も意味も分からず試聴終了。嫌な予感はするがV600に期待しよう。接続は同様にAFE-10をプレーヤーとフォノイコの間に設置。早速Sumikoで再生!いいです!非常にいいです!バケラッタです!化けはりました!これぞMMの音といわんばかりのパンチ力に加え、MCの繊細さも兼ね備えた充実ぶり!ちなみにAFE-10の設定は基本設定。つまり負荷抵抗も負荷容量何もいじってない。V600単体ではつまらない音だったSumikoAFE-10介しただけでここまで良い音に変わる意味が分からない(笑)。

続いてortofonのDJカートリッジで聴いてみた。高域のぎらつきがあったので、負荷容量値470pFから330pFに変更したところ落ち着いた。これまた素晴らしい音だ。3種類のDJ針試してみたが全て良い!

そんな不思議な箱AurorasoundのMM Expander:AFE-10は大変良い品ですが、接続するフォノイコライザーを選ぶと思われる。あと、メーカー社長様からの情報ですと、使用するケーブルとの相性もあるみたいです。つまり、MMカートリッジ、ケーブル、フォノイコライザーの相性がマッチした時に最大限力を発揮してくれる機器のようです。

簡単なレビューで恐縮ですが、V600との相性抜群ということでAFE-10導入しました^^。MMカートリッジで音楽を楽しく聴く分には良いですが、レコードのデジタル化で使用となると、いくつか課題をクリアーしなければならない。あと一息なんですけどね。もう少し実験が必要です。